2023年、くるみが特定原材料（義務表示）に追加され（経過措置期間は2025年3月31日まで）、2024年3月には特定原材料に準ずるもの（推奨表示）にマカダミアナッツが追加、まつたけが削除されました。今回はアレルギー表示の現状と、対応方法について解説いたします。
2024年5月時点で表示が必要な品目
特定原材料（義務表示）：えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生（ピーナッツ）
特定原材料に準ずるもの（推奨表示）：アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、
キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
冒頭に記載いたしましたが、2023年以降では、くるみとマカダミアナッツが追加され、まつたけが削除となっております。
削除はとても珍しいですが、私もまつたけのアレルギー表示がされている食品を取り扱ったことは過去2～3例しかないので、
まつたけ自体が入った食品がそもそも珍しいという状況でした。
くるみのアレルギー表示で注意すべきこと
くるみは特定原材料（義務表示）であるため、
表示対象の食品で、くるみのアレルギー表示を行っていなかった場合は2025年3月31日までに表示を行う必要があります。
また、くるみが含まれていない食品でも、一括表示枠外で「含まれているアレルゲン（7品目）」等の表示を行っている場合は、「含まれているアレルゲン（8品目）」「「含まれているアレルゲン（特定原材料のみ）」のように変更してください。
その他、商品規格書がある場合はくるみの記載方法にも注意が必要です。
経過措置期間は2025年3月31日までと一年を切っているため、
特に一括表示が印刷済の包材を使用している場合は、速やかに変更を行ってください。
マカダミアナッツのアレルギー表示で注意すべきこと
マカダミアナッツは特定原材料に準ずるもの（推奨表示）であるため経過措置期間はなく、
表示する場合は容器包装の在庫などに応じて、事業者が可能な範囲で速やかに変更してください。
その他、商品規格書がある場合は記載してください。
表示する際の注意点として、正式な表記が「マカダミアナッツ」であることに注意が必要です。
原材料名に「マカデミアナッツ」と書いた場合でも代替表記となり「マカダミアナッツ」の個別表示を行ったことになりますが、
「（一部にマカダミアナッツを含む）」や「（マカダミアナッツを含む）」と記載する場合は、正式な「マカダミアナッツ」と記載してください。
まつたけのアレルギー表示で注意すべきこと
まつたけも特定原材料に準ずるもの（推奨表示）であるため経過措置期間はなく、
表示する場合は容器包装の在庫などに応じて、事業者が可能な範囲で速やかに変更してください。
その他、商品規格書がある場合は削除してください。
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