食品表示作成様式「表示場所・言語・文字サイズ・色のルール」の4つのポイントを食品表示のプロが解説します。
消費者に販売する一般的加工食品に必要な食品表示(一括表示)作成様式の決まり事を、オージーフーズ品質管理サポートサービスが丁寧にわかりやすく解説するポイント講座です。
目次
製品を商品化する際に、パッケージデザインは売れ行きを左右する重要な要素の一つですね。そして、よくパッケージ裏やラベルなどに印字されている食品表示(一括表示)は製品を構成する情報を消費者に伝達する重要なツールです。
食品表示作成時はデザインには関係なく表示する場所や文字のサイズ、色にも決まり事があります。
食品表示を箱の中の同封物等に記載することはできません。
これは、通信販売などお客様が購入後にしか商品を手に取ることができないものも同様です。
詰め合わせた商品について、個包装に食品表示があったとしても「箱に入った状態」がその商品であるならば、「箱」に表示が必要になります。
お中元等のギフトセットの箱に表示があるのは、このためですね。
個々の商品に表示があっても、販売する際に見えないので、箱に表示をしているのです。
なお、透明な容器で中の表示が透けている場合は、改めて表示する必要はありません。
当たり前のようですが、輸入品も対象です。
輸入した商品に海外の表示が記載されていたとしても、日本の表示基準にあわせて日本語に書き換える必要があります。
なお、賞味期限の様な数字で記載されている場合も注意が必要です。
海外では「日.月.年」の順序で記載している場合があります。
これは日本の習慣に馴染みが薄いものである事から「年.月.日」の順序で改めて記載する必要があります。
8ポイント=約2.8mmになります。
表示可能面積が概ね150cm2(平方センチメートル)以下の場合は、5.5ポイントの活字以上の大きさを使用することができますが、気を付けなくてはいけないのが『表示可能面積』です。ラベルや枠の大きさではなく、商品の表面積全体を指します。
四角い商品の場合、裏面だけでなく、側面や表面も含まれます。
透明なパッケージに銀色で記載すると内容物が濃い色であれば、文字を読むことは可能です。しかしながら、薄い色であれば、文字を読むのが困難です。
内容物の色に左右されないために、食品表示の部分は白の背景に黒の文字で記載するなどの工夫が必要です。
カラー印刷の際には背景と文字を補色となる様に組み合わせると見やすいですね。
https://www.aussie-fan.co.jp/quality/mailmagazine/post-2009
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今回は、一般的な加工食品の食品表示(一括表示)作成の様式に関する大切なポイントをお伝えいたしました。商品区分によっては、個別に文字の大きさや記載する位置まで細かく決まっているものもありますので要注意です!
新表示では、栄養成分表示が義務化になり、2017年9月には加工食品の原料原産地表示記載も加わり、ますます、記載する情報が多くなっております。
ラベルプリンターを使用していると、印刷範囲に文字を収めるために自動的に縮小され、気づかないうちに文字が小さくなっていることもよくある事例です。
もし「うちの商品の食品表示は大丈夫かなぁ。心配だなぁ」「食品表示の作り方がわからない。不安だなぁ」と感じたら、オージーフーズ品質管理部へご相談くださいませ。親身に対応いたします。
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春風がとても気持ちの良い日々のはずが、気温が高くなったり低くなったりと突然の変化に体調を崩しやすい季節になっておりますね。皆さまもくれぐれもご自愛くださいませ。
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