コンタミネーションとは【食品品質管理用語辞典】

おかげさまで食品表示、eBASE、仕様書サービスについて多くの依頼をいただいております。現在も受付中ですが、対応枠は限られておりますのでお早めにご連絡ください。

品質管理チーム直通お問い合わせフォームはこちら


アレルギーのコンタミネーションについて

アレルゲンとは、アレルギーの原因となる抗原のことです。

表示義務のある「特定原材料」と、表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」とに分けられます。

食品を製造する際に、原材料に「特定原材料、特定原材料に準ずるもの」を使用していなくても、製造工程上の問題により、意図せず最終加工食品に混入してしまう場合があります。

これを、コンタミネーションと呼びます。

コンタミネーション防止策の徹底を図っても、その可能性を排除できない場合には、原材料表示の欄外に注意喚起表示を行いましょう!
※2024年7月時点では、下記動画のアレルゲンからまつたけが削除され、マカダミアナッツが追加されております。

同一製造ラインの使用によるコンタミネーションの場合

例)「本品製造工場では小麦を含む製品を生産しています。」

例)「卵を使用した設備で製造しています。」 

原材料の採取方法によるコンタミネーションの場合

例)「本製品に使用しているしらすは、かにの混ざる漁法で採取しています。」

えび、かにを捕食していることによるコンタミネーションの場合

例)「本製品で使用している魚は、えびを食べています。」

※注意喚起表示として認められない例

「~が入っている場合があります。」などの可能性表示は認められないので注意しましょう。

例)「本製品にはそばを使用している可能性があります。」

例)「本製品に使用しているしらすには、かにが混ざっている場合があります。」

よくある質問
消費者庁 食品表示企画課「食品表示基準Q&A」より抜粋

(問)
原材料としては使用していないにも関わらず、採取方法による混獲、原材料として使用する魚がえび、かにを捕食している、原材料の加工方法等の理由から最終製品に特定原材料のえび、かにがコンタミネーションしてしまう場合にも表示が必要ですか?
(答)
えび、かにが最終製品に必ず混入するということであれば、最終製品ではえび、かにが原材料の一部を構成していると考えられますので表示が必要です。
一方、混入する可能性が完全に否定できない場合であっても、えび、かにが原材料の一部を構成していないと判断される場合には、表示の義務はありません。
なお、魚肉すり身などには、様々な段階でえび、かにがコンタミネーションすることが考えられます。しかし、このような場合、原材料中の意図しないえび、かにの混入頻度と混入量が低いものについては、患者の食品選択の幅を過度に狭める結果になることから注意喚起表示の必要はないものと考えています。
(参考)
しらす・ちりめんじゃこ類や形態により消化管の除去が困難な魚を原材料とする一部のすり身類等については、厚生労働省において実施した混入検査により、特定原材料であるえび、かにを含む甲殻類が混入している食品も確認されています。

関連記事・関連サービス

食品品質管理・品質保証の専門用語「アレルゲン」について解説します。わかりやすい用語辞典です。アレルゲンとは、アレルギーの原因となる抗原のことで、表示義務のある「特定原材料」と、表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」とに分けられます。表示例を交えて解説します。
食品表示法(新表示)におけるアレルギーの表示方法についてご紹介。原材料名への記載方法、代替表記と拡大表記、コンタミネーション、旧表示からの変更点など、オージーフーズの品質管理スタッフが詳しくわかりやすく解説いたします。
食品表示で気にされる方も多い「アレルギー表示」について詳しく、わかりやすく解説いたします。表示しなければいけない品目のこと、発生しやすい問題のこと、品質管理スタッフが解説いたします。商品の回収等に繋がる事もありますので、記入漏れや混入等にはお気を付けください。

関連用語

「食品品質管理用語辞典」一覧へ ≫

The following two tabs change content below.
鎌田
管理栄養士の資格を持っています。好きな食べ物は餃子と桃です。

トップページへ

株式会社オージーフーズ〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7野村不動産南新宿ビル2階

  • Pマーク
  • 当社の個人情報保護方針は
    プライバシーポリシーをご覧ください。
品質管理チーム直通
お問合せフォームはこちら≫

電話は03-5367-2327まで