お弁当の表示について

お弁当の表示

こんにちは、オージーフーズ 品質管理部の徳原です。

ここ数年で、新たにお弁当を提供される飲食店が増えてきました。
料理の店内提供とは違い、容器包装されたお弁当は食品表示が必要な場合がありますので、
今回はその解説をしていきます!

表示が必要?不要?

販売の形態により、表示(一括表示)が義務になる場合と省略できる場合があります。

販売の形態は大きく3つのパターンがあります。

①対面販売…ほとんどの表示を省略することができます!

お客様の注文に応じて弁当をその場で容器に詰めて販売する場合や、繁忙時に備えてあらかじめ当日分を容器に入れて販売する場合などは、生食用牛肉の注意喚起表示を除き、表示は必要ありません。

これは、お客様に直接、アレルゲンなどの情報を説明できることから、省略が認められています。

②調理と販売が同一敷地内…一部の表示を省略することができます!

小売店等の店内で弁当を調理し、容器包装に入れて販売する場合や、バックヤードや店舗と同一敷地内の施設で調理し、容器包装に入れて販売する場合などは、「原材料名」「内容量」「栄養成分の量及び熱量」「原料原産地名」など一部の表示は必要ありません。

これも①と同様に、お客様に直接説明できることから、省略が認められています。

ただし、「名称」「添加物」「アレルゲン」「保存方法」「期限表示」「製造者」などの項目は表示をする必要があります。

③調理と販売が異なる場所…表示を省略することができません!!

①以外で、別の場所にあるセントラルキッチンから配送されたものを販売する場合などは、例え製造者と販売者が同じ会社であっても、②の「調理と販売が同一敷地内」に該当しないため表示を省略することはできません。

なお、①や②であっても、米トレーサビリティ法の対象であるご飯などは、原料米の産地を表示する必要があります!!
この産地は、重量の割合が最も高い原材料に該当する場合であっても、表示(一括表示)の枠外等に表示することが可能です。

原材料を「おかず」と簡素化できる?

透明な容器の場合で、お弁当の外観からその原材料が何であるかを確認することができるおかず(※)については、以下のとおりに簡素化して表示することができます。

① おかず類をまとめて「おかず」と表示

② メインとなるおかずを表示し、これ以外は「その他おかず」、「その他付け合わせ」と表示

(※)「おかず」と簡素化できる

鶏の照り焼、焼鮭、目玉焼き、筑前煮、ポテトサラダなど

(※)「おかず」と簡素化できない

フライや天ぷらで外部から衣の中身を確認するのが困難であるものなど

「おかず」と簡素化できないおかずであっても、おかず名をシールで添付するなどで情報提供を行うことにより、簡素化が可能となる場合があります。

「おかず」と表示することによって文字数を少なくするメリットがありますね!

ただし、いずれの方法であっても、「アレルゲン」「添加物」「米トレーサビリティ法に基づく産地情報」を省略することはできません。

また、「おかず」は「弁当に含まれる副食物」のことであるため、ご飯が入っていないオードブル等で「おかず」の表示は適用できませんし、透明でない容器で、中身をディスプレイや写真で分かるようにしてあるお弁当や、透明な容器に入っていてもごはんと分離できない丼、寿司、おにぎりなどは、「おかず」とすることができません!!

その他表示

原材料名以外の表示について、下記にまとめました。

・名称

「幕の内弁当」、「のり弁当」、「とんかつ弁当」、「弁当」などと表示することができます。

通常、名称はその内容を表す一般的な名称で表示する規定ですが、お弁当は商品名のような名称も認められています。

・内容量

「g」、「1食」、「1人前」などと表示します。

なお、個数が外見上容易に識別できるものは、内容数量の表示を省略することができます。

ただし、計量法における冷凍食品に該当する場合は「g」や「kg」での記載が必要です。

・期限表示

一般的に、品質(状態)が急速(目安として数日以内)に劣化する食品には、安全性を欠くこととなるおそれがない期限である「消費期限」を表示すべきとされています。

また、品質(状態)の劣化が特に早いお弁当には、「年月日」に加えて、必要に応じて「時間」まで表示することが望ましいとされています。

まとめ

今回は「お弁当の表示」について解説いたしました。

お弁当の表示以外でも、表示についてお困りの方は是非「食品表示チェック」「食品表示案の作成」をご依頼ください。

オージーフーズは食品の品質管理に長年の実績があります。「誤った表示によるトラブルの発生を防止し、会社のブランドイメージを守りたい」という皆様にこれまでの実績とあわせて食品表示ラベルチェック、食品表示案の作成サービスの紹介をさせていただきます。

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※BtoBプラットフォーム規格書は利用規約の関係で作成代行をお受けしかねます。

秘密保持契約を締結することも可能です。

今回の更新はオージーフーズ品質管理部の徳原が担当いたしました。

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徳原
前職は製菓・製パンの卸の品質管理を担当していました。 食品表示検定上級、品質管理検定(QC検定)3級、マーケティングビジネス実務検定B級、惣菜管理検定3級の資格を持っています。好きな食べ物は米、酢です。

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