棚卸の目的とは
物流倉庫に於ける棚卸を行う目的とは「在庫差異が無いかどうかを確認する」「滞留在庫を確認する」「決められたロケーション通りに管理されているか」などがあります。
・在庫差異が無いかどうか確認する
お客様からお預かりした在庫が理論在庫(あるべき数量)と合致しているかどうかを確認することが目的です。在庫が理論値より差異がある場合は修正しなければなりません。
特に在庫が不足となっている場合は欠品となってしまいお客様にご迷惑をおかけすることになります。
・滞留在庫を確認する為
棚卸に於いて前月前々月と比較してその推移を確認します。
あまり動きが無いものに関しては保管効率等を考慮し適正在庫にするため
販売に力を入れるのか処分するのかなど対策が必要です。
・決められたロケーション通りに管理されているか
棚卸を行う上で重要なのはロケーション管理です。
決められた場所に決められた数量があるかどうかで棚卸の精度が決まります。
棚卸の種類
棚卸にはいくつかの種類があります。それぞれ用途によって使い分けます。
・循環棚卸
循環棚卸とは特定のエリアや品目で区分けし日程を組んでスケジュール通りに棚卸を行います。
全エリア全商品を決められたスケジュールの中で行なうことがポイントです。
・一斉棚卸
一斉棚卸とは決算月などに出荷を止めて一斉に行う棚卸です。
事前に帳票類の準備や棚卸のカウントルールなどを決めておくことが大事です。
ルールが決められていないとカウントミスやカウント漏れなどの原因となります。
・循環棚卸と一斉棚卸のメリットとデメリット
循環棚卸のメリットは業務を止めずに行うことが出来ることと棚卸用に作業員を用意する必要が無く既存の人員で行うことが出来るところです。
デメリットとしてはWMS倉庫管理システムがありタイムリーに棚卸表が出せなければなりません。在庫が出荷の為に引きあたった状態であったりすると正確な棚卸が出来ません。
一斉棚卸のメリットは出荷を止めて行うので棚卸の精度が上がる事です。
時間があるので在庫差異の2次カウントや原因調査なども可能となります。
また実在庫として在庫証明を出すことも出来ます。
デメリットとしては先にもお話しましたが棚卸に関するルールを決めておかないと人的ミスが発生し逆に精度を落としてしまうことです。
棚卸の重要性
棚卸で重要なのはルールを決めて正確な数量を確定することです。
誰がどの順番でカウントするのか
カウントの数え方の統一(ケース・中箱・バラ)
記入方法、帳票の統一
イレギュラーが発生した場合の処理
など事前に決めておかなければならないことがあります。
カウント漏れ、カウントミス、記入ミス、入力ミス様々な起こりえることについて備えておかなければ折角時間と人を費やしても正確な棚卸が出来なければ意味の無いものになってしまいます。
オージーフーズでの棚卸について
棚卸は理論値と実在庫を合わせて資産を確認する大事な業務です。
やみくもに数えれば良いわけではなくシステム、帳票、人員計画、タイムスケジュール
イレギュラー発生時の対応など様々な準備とルール決めが大切です。