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4温度帯とは「常温、冷蔵、冷凍、定温」の4つの温度帯のこと!
物流用語「4温度帯(よんおんどたい)」とは、常温、冷蔵、冷凍、定温の4つの温度帯のことです。
物流の温度指定の定番である「常温、冷蔵、冷凍」の「3温度帯」に、もうひとつ「定温」が加わった用語です。
3温度帯との違い
3温度帯と4温度帯の違いは、3温度帯には含まれていない「定温」が4温度帯には定められていることです。
定温として取り扱われる商品は冷蔵ほど冷やさず、一定の温度管理で保管を要する商品となります。(ワインやチョコレートなど、デリケートな食材等)また定温の設定自体は商品ごとに異なります。
一方で定温とよく間違われやすいのが「常温」です。一般的に常温は基準が屋外の気温となります。室内温度がそのまま常温と扱われ、特にコントロールされることがないため、季節によって環境が変わります。
日本工業規格(JIS)が定義している常温は15℃~25℃となっておりますが、各倉庫の立地条件やメーカー、配送業者や取り扱う商品によっても基準が異なるので扱う商材や取引先等によって確認が必要です。
4つめの温度帯「定温」とは
「定温」とは、温度や湿度が一定に保たれた温度帯のこと。
商品の配送時や保管時の温度指定の用語です。温度だけでなく、湿度も一定に保たれた環境を意味します。10度~20度の間の、ある一定の温度で保たれている状態を定温と言うのが一般的です。
ただし、「定温」は取り扱う商品によって指定の定温温度が変わる場合があります。また、配送業者様によって定義されている定温温度が違う場合もあります。
商品、配送業者様、それぞれの指定の温度を確認して「定温」で扱いましょう。
4温度帯に使用される商品
常温
温度帯保管する商品は温度や湿度の変化に大きな影響を受けない商品が常温倉庫で保管されています。具体的には、缶詰やジュース、食料油、非常食や保存食、乾物、香辛料等があります。
定温
定温倉庫に保管される商品としてワイン、酒類、チョコレートは定温倉庫で扱われる代表的な物や生鮮食品や果物、高温、低温に弱い医薬品、そして半導体や樹脂製品など温度管理によって品質が大きく左右される製品なども定温倉庫で扱われます。
冷蔵
厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」に基づき、肉製品、生食用かき、マーガリンやラードなどの固形油脂、乳製品、クリームなどが、冷蔵倉庫での保管が推奨されています。その中でも魚介類などは5℃以下での保存が推奨されているなど細かく設定されています。
弊社の扱いではヨーグルト、チーズ、味噌、ソーセージやサラミ等の食肉加工品類です。
冷凍
冷凍倉庫で取り扱う商品は肉類や魚介類、惣菜などの冷凍食品やアイスクリームなど加工食品全般です。
冷凍倉庫は現在も需要が高まり一部首都圏では供給が間にあっていないと言われています。倉庫事業者側の施設が不足している事や「フロチル」とも呼ばれる冷凍状態で保管や流通を行い、販売時に解凍して冷蔵として販売をする「フローズンチルド商品」の流通が増加している事です。また、自宅での食事にできあいのものを手軽に購入して食べる「中食」の需要が増加していること等です。冷凍倉庫の需要が今後も高まると予想されています。
オージーフーズの物流センターは3温度帯対応
オージーフーズでは冷凍・冷蔵・定温の3温度帯に対応しております。
常温商品に関してもご相談下さい!定温(10℃~20℃)での取り扱いで可能な場合もございます。
三郷物流センター
- 延床面積:2,156.59坪
- 冷凍庫:計885坪
- 冷蔵庫:1,150坪
「4温度帯」ってどんな食品?オージーフーズの物流センターが取り扱う商品例をご紹介
常温の食品例(定温庫にて作業しております)
缶ジュース、フルーツ缶詰、梅干し、生果フルーツ(マンゴーなど)、カレー、食用油(グレープシードオイル)、和洋菓子、非常食、保存食品
etc…
冷蔵の食品例
ヨーグルト、生ハム、フルーツ加工品、甘酒
etc…
冷凍の食品例
冷凍ハンバーグ、冷凍ピザ、冷凍スープ、冷凍枝豆、冷凍ホットケーキ、松前漬け(冷凍の海鮮品)、冷凍中華惣菜、地方名産品
etc…
定温の食品例
ワイン、お酒類、チョコレート
※弊社では定温庫は作業場として使うことが多いです。