目次
フリーロケーションとは?
フリーロケーションとは保管場所と商品の種類を関連付けせずに在庫を保管、管理する方法のこと。
フリーロケーションとは在庫管理の方法の一つです。つまり、フリー(=空いている)なロケーション(=位置・場所)で在庫商品を保管する方法ということです。
固定ロケーションとの違い
フリーロケーションは空いている場所に在庫管理をしますが、それに対して固定ロケーションとは固定(=固定されている)ロケーション(=位置・場所)となります。
商品が決められた固定の場所に格納されている状態です。
フリーロケーションのメリット
倉庫内を最大限活用出来る!
フリーロケーションのメリットは、倉庫内を無駄なく有効に使い切ることが出来ることです。
よくある物流倉庫のお困りごとといえば…
「場所はあるけど、商品のジャンルが違う棚なのでその場所に置くことが出来ない」
「隙間が多くなって無駄に感じる」
そんな課題も、フリーロケーションの方法を採用すると解決出来ますね!
商品入れ替えの負担を軽減出来る!
商品の入れ替えや廃棄品などが出てくると再度「棚割り」の作業をしなくてはなりません。
そんな時も、フリーロケーションであれはバーコード管理されているので棚割りをする必要がなく、商品の入れ替え時の負担が少なくなるというメリットがあります!
フリーロケーションのデメリット
システムの導入コスト
フリーロケーションのデメリットはシステムの導入コストにあります。在庫商品の数や場所をコンピューターで管理するので、管理システムを構築しなければなりません。
管理システムを確立させるために人員や時間を要する可能性があります。
在庫管理の仕組みが複雑になる
入庫させる際にはハンディターミナル等を使い、現場で商品と在庫のバーコードを読むことで入庫登録させ、出荷時には出荷指示と在庫情報より、出庫すべき商品を決定し、作業者に指示する機能が求められます。
このように在庫管理の仕組みが少々複雑になりますが、上手く活用できれば効率がグンと良くなります!
フリーロケーションの手法で行う在庫管理の例
フリーロケーションの例としては、バーコードを商品ごとに貼り付け、コンピュータシステムで保管場所などを管理することで運用されます。
商品を種類別や日付別に並べて保管しておく必要がなく、主にオンラインストアの倉庫で活用されている手法です。とくに食料品や衣料品など、季節によって在庫の数に変動がある場合に重宝されます。
フリーロケーションを取り入れている物流倉庫であれば、需要の変動に合わせて「この時期にこの商品はとくに出荷数が増えるから、一番取り出しやすい場所で在庫管理しよう!」といった調整も可能ですね。
フリーロケーションの対義語
フリーロケーションとは対照的に、在庫商品を置く場所を商品ごとに決めて管理する方法を固定ロケーションといいます。
固定ロケーションとは、予めどの商品をどこの場所に置くかを決めて、在庫管理する場所を固定してから行う手法です。
例えば、商品番号順や商品のカテゴリ順に置き場を順番に決めておきます。置く場所が予め固定されているので比較的簡単な方法とも思われますが、仮に一部商品の取り扱いが終わった場合や、入庫待ちの間等に使用されない無駄な空きスペースが発生してしまうことも…。
また、置き場所が固定されているので、季節ごとに旬の商品が変わる商材などの場合も要注意です。固定ロケーションだとピックアップの機会が増える商品であっても場所の変更が効かず、作業効率の面で現場が困ってしまうこともあるかもしれません。
取り扱う商品の特長や作業現場の条件に合わせて、最適な在庫管理の方法で運用しましょう!