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在庫管理とは
在庫管理とは、倉庫などで保管される商品をいつでも出荷できるように品質管理をし、搬入、搬出の時間と量を管理し続けることを言います。
適切な在庫管理により、倉庫内にある商品の把握はもちろん、管理のためにかかる費用などを最適化して削減することも可能になります。
作業効率の見直しにもなりますね。健全な倉庫運営のためにも欠かせない機能です!
また、適切な在庫管理を行うために重要な2つの管理の観点があります。
それは「数量管理」と「ロケーション管理」です。
数量管理
在庫管理における数量管理とは、在庫の数量を正確に把握して管理することです。
発注の数に対して正確な数を発送し、在庫品の数を間違いなくコントロールすること。倉庫運営の基本中の基本ですね。ここでミスが起こると過剰在庫が発生したり、会社全体に悪影響を与えることになってしまいます。
ロケーション管理
在庫管理におけるロケーション管理とは、在庫品が倉庫のどこの場所に保管されているかを正確に把握して管理することです。
「ロケーション=位置、場所」からきている言葉です。
いざ発注がきても、倉庫のどこにあるかをしっかり把握しておかないと探す手間と時間が余計にかかってしまいます。ロスです。
オージーフーズは全社で「三定管理」を徹底しています。三定が意味するのは「定位置、定品、定量」です。どこに、何を、いくつ置いて管理するか。
決められたことを決められた通りに管理することが、正確な仕事に繋がります。
在庫管理の業務内容
一般的な在庫管理の業務は、商品の受け入れ、検査、棚上げ、出庫、在庫処理、棚卸、保管、発送が挙げられます。
これらの作業は物流においてどれも重要な役割を果たしており、どこかの過程で問題が発生すると会社の利益に大きく影響を及ぼしてしまうことがあります。それほどまでに在庫管理は重要です。
とくに注意したい「過剰在庫」
とくに過剰在庫を抱えてしまうと、商品を購入した代金の元が取れないうえに倉庫のスペースの圧迫や無駄な保管料金、それらを解消しようとして在庫処分セールなどを行えば赤字になることは明白です。
ですから、適切な在庫管理のノウハウを培い、無駄のない管理体制をとることが重要になってきます。
会社の業績と在庫管理は密接に関係しています。
在庫管理の手法の一例
在庫管理の手法の一例をわかりやすくご紹介いたします。
ここでご紹介するのはほんの一例です。倉庫の規模や扱う商品の特長、発注のスケジュールに合わせて最適な手法で管理することが重要です。
定期発注方式
定期発注方式とは、一定の発注間隔の期間を定めて在庫管理をすること。
その定期的な周期を基準に在庫の数量を管理把握し、次回発注する量を算出する在庫管理の手法です。一定期間ごとに適宜最適な数を発注するため、保管する在庫品の総量を調整したり、事務処理の回数を減らすことが出来ます。
小規模倉庫の在庫管理に向いているかもしれませんね。
定量発注方式
定量発注方式とは、一定量ごとに発注すること。発注の間隔を決めずに「量」を重視する在庫管理の手法です。
例えば、安定した需要があり常に一定量を供給し続けることが求められる商品の在庫管理がしやすくなる発注方法と言えますね。
発注点方式
発注点方式とは、発注する基準となる「在庫量」を決めて発注すること。在庫の量が発注の起点となるため、「発注点」方式と言われます。
英語で言うと「Order Point」とも言われます。ちなみに、繰り返し発注するという意味で「Reorder Point」とも表現されます。
ある一定の在庫量を下回ると業務に支障がでてしまう商品の在庫管理に向いています。例えば、日々発注が入り、ある程度の在庫を確保しておかないと回らない人気商品などでしょうか。
定量維持方式
定量維持方式とは、ある一定の在庫量を定めて、一定の量を使用するごとに使用した分だけ発注すること。一定の量を維持するための在庫管理の手法です。
例えば、それほど発注の機会は多くないけれども一定量は保管しておきたい商品、在庫切れを起こしてはいけない商品の管理に適しています。
正しい在庫管理とは
正しい在庫管理を仕組みとして実現するため、まずは在庫管理のルールを定めましょう。決められたことを決められた通りにやる。これが正しい在庫管理のための大前提です。
もし在庫管理が上手く出来ていないとその他の物流作業すべてが崩れてしまいます。「次の発注数はどうしよう?」「出荷後の在庫数が合わない?」「あると思った在庫が足りなくて発送できない?」などなど、考えるだけでも恐ろしい事態に…!(~_~;)
現場のスタッフが安心して働くため、お客様に最適な提案をするためにも、正しい在庫管理を行うことが重要です。
また、在庫管理システムを導入することもひとつの手段ですね。
在庫管理システムを導入するメリット
在庫管理システムを導入することで作業品質向上・ミス防止・コスト削減などの大きなメリットを得ることが出来ます。
システムで仕組み化することで、作業員の熟練度に関わらず誰もが効率的に在庫管理業務を担当することが出来ますね。バーコードやロケーションを組み合わせて数字で明確に管理することで、作業ミスを防ぎ、倉庫内の現状把握を楽にしましょう。
また、在庫の数を最適化することでコスト削減、また万が一の欠品ミスなども防ぐことができます。