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背高コンテナとは
背高コンテナとは、40フィート型コンテナの中でもとくに高さが9フィート6インチのコンテナのことです。
基本の40フィート型コンテナの高さは8フィート6インチなので、基本の型よりも1フィート分背が高いものが背高コンテナにあたります。
海外では「45フィート型」というより長さのあるコンテナも取り扱われ、そちらも高さが同じく9フィート6インチで背高コンテナとされています。
背高コンテナの別名「ハイキューブコンテナ」「クンロク」
背高コンテナは「せいたかコンテナ」と読み、別名「ハイキューブコンテナ」とも呼ばれます。ちなみに、物流現場では9フィート6インチの数字に合わせて「クンロク」の愛称で呼ばれることもあるそうです!
背高コンテナの寸法
40フィート型の背高コンテナの寸法表記は「8’×9’6”×40’」となります。
※1フィート=約0.3048m、1インチ=約0.0254m
- 長さ:40フィート=0.3048m×40=12.192m
- 幅 :8フィート=0.3048m×8=2.438m
- 高さ:9フィート6インチ=約2.896m
国際海上輸送で活躍する背高コンテナ
2005年に国際標準化機構によりこの45フィート型の背高コンテナが国際海上輸送でのISO規格とされました。
日本国内では2011年頃から宮城県の「みやぎ45フィートコンテナ物流特区」など、限られた区域や港でこの45フィート型の背高コンテナを用いた物流が可能になりました。
日本国内では認定された地域以外でこの45フィート型の背高コンテナは利用されておりませんが、海外では国内輸送便にも使える国があるようです。
背高コンテナのメリット
背高コンテナを使うことで得られるメリットは、1フィート分高さが増したため、これまでより多くの商品を積み込むことが出来たり、従来のコンテナでは高さが足りずにバンニング出来なかった商品も積むことが出来ます。
また、運賃も従来と同じです。
物流コストやエコとしての環境意識の高まりからも、今後さらに背高コンテナが活躍することでしょう。
背高コンテナのデメリット
背高コンテナのデメリットは、やはりまだまだ道路や法律が整備されていないことです。使用する際は良く確認してからの使用をお勧めします。
高さがあるため、どうしても公道での輸送がなかなか認められず、普及しきれていない現状がありました。しかし、国際間での物流が増えてきたため、順次、法令改正なども進められています。
今後、日本国内でさらに活躍が見込まれる存在というわけですね!
背高コンテナを輸送する際の注意点
この背高コンテナを輸送する際はいくつかの注意点を守る必要があります。
まず、特殊車両通行許可が必要になります。
これは通行する道路が高さ指定道路でも車両制限令の制限値を超えてしまう場合に必要になります。背高コンテナを輸送する際は、特殊車両通行許可で指定されているルートを外れて通行することは違反になります。
また、そのルートに高さ指定道路ではない道路が含まれている場合は、出発地の警察署長より制限外積載許可と言うものを発行してもらわなければなりません。