先入れ後出しとは
「先入れ後出し(さきいれあとだし)」とは、物流業界では入庫日時の新しいものから順番に出庫する手法をいいます。先入れ後出しは英語では“LIFO”(Last in, First Out)と表記されます。注文が入った場合に手前の新しいものを取り出し、古い物品を奥に移動させるやり方です。「後入れ先だし」ともいいます。
先入れ後出しのメリット・デメリット
先入れ後出しのメリット
先入れ後出しのメリットととして、入庫の都度、商品の保管場所を移動させる必要がないので、作業スペースを少なくできる、補充作業が簡素化できることから、この手法を取り入れるケースもあります。また、インフレなど商品の原価が高騰した際に購入コストの変動を販売価格にすぐに反映できることもあげられます。
先入れ後出しのデメリット
デメリットとしては、古い物品が長く滞留する可能性があります。商品の滞留時間に誤差が発生し、商品の品質低下を招いたり、段積みしている商品は下に積んでいる商品に破損や劣化などの悪影響が出る場合があります。期限の定められていない商品に関しては、作業効率が良いという利点がありますが、破損や品質劣化のリスクをしっかりと把握して用いることが重要です。
先入れ先出し
在庫管理の基本とされているのは、「先入れ先出し」FIFO(First-In First-Out)といい、反対に古いものから出していきます。長期間保管することで、商品の劣化を招くためです。食品や精密機器などの厳密な商品の品出し期限が決まっているもののは、「先入れ先出し」が原則です。