コンベアとは
「コンベア」とは、物を一方向に一定のスピードで運搬する装置のことです。「コンベア」、「コンベヤ」、「コンベアー」、「コンベヤー」など様々な呼び方で呼ばれています。
JIS(日本工業規格)によると「荷(運搬物または搬送物)を連続的に運ぶ機械」と定義されています。物流現場では、「荷」という用語よりも「ワーク」と呼ばれることがほとんどです。
「ワーク」については、大きく分けて2種類の分類があります。粉とか石炭などのように、一つの単位にまとめられていない塊状のワークを「ばら物」、ダンボールやパレットなどのように、一つの単位にまとめられているワークを「かさ物」などと分類されています。
コンベアを使用するメリット
コンベアは、運搬することが主な目的ですが、運搬しながら検品、組み立てや加工を行う場合も多くあります。人力で移動せずに済むので、人には運べないものを運ぶことができたり、作業効率を上げることができます。
コンベアは、平面だけでなく高低差にも適しているため、倉庫内で無駄なく運搬を行うことができます。
コンベアの種類
コンベアには、様々な種類があります。コンベアの中で最も利用されているものとして「ベルトコンベア」があります。ベルトコンベアは、幅広のベルトの両端をつなぎ、ローラで無限的に回転させて、ベルト上に乗せた物を移動させるものです。構造が簡単で、汎用性が高く、安価、大量にものを移動させることができる装置です。様々な業界で使用されています。
その他の種類として、チェーンコンベア、ローラコンベア、振動コンベア、スクリューコンベア、流体コンベアなど豊富な種類があります。
オージーフーズで使用しているコンベア
オージーフーズ三郷物流センターでは、主に「スチール製ローラコンベア」を使用しています。
大手食品通販会社の商品も取り扱っているため、1日数千セットものピッキング作業や伝票貼り作業があります。ローラコンベアの場合、作業者のペースに合わせてローラーの上を商品の箱を転がして次の作業者に流して作業を進めることができます。
年末には自社商品のおせちを取り扱う際は、自動で動く「ベルトコンベア」を使用して、一定のスピードで商品を運搬していきます。
おせちは18品や24品などたくさんの種類の商品を詰め合わせるため、何十人ものメンバーで作業を進めなくてはなりません。最初はゆっくりのスピードで慣らし運転をし、商品の詰め合わせが順調になってきたら、少しずつスピードアップして出荷の対応をしました。
万が一途中で問題が起こってコンベアをストップしたい時は、主電源を押して一時中断することもあります。