シングルピッキングとは
シングルピッキングとは、出荷する一件一件の内容に合わせて商品をピッキングする作業方法の仕組みです。
例えば、食品の場合はお客様がお好みの組み合わせ注文できる「よりどり冷凍食品」などの企画が定番ですね。一件ずつお客様の注文内容に合わせた正確なピッキング作業が重要です。
シングルピッキングは、別名「摘み取り方式」とも呼ばれます。お花畑からお花を摘んでくるように、倉庫の中から必要な商品を的確に探し集めて発送の準備をする作業です。
ちなみに、英語で書くと「Single Picking」です。
ピッキング作業の例
また、似たようなピッキング作業として、発注や注文のオーダーごとにピッキング対応する「オーダーピッキング」と呼ばれる方式もあります。詳しくは別記事をご参照ください。
また、私たちオージーフーズの食品物流倉庫でのピッキング作業についてご紹介している記事もございます。こちらもチェックしてみてください!
シングルピッキングのメリット
- 注文内容に柔軟に対応できるため、一般消費者様向けの通販サイト(BtoC)などで基本の作業です。
- 梱包する一箱(一セット)ずつピッキングするシンプルな作業です。初心者の作業員でも比較的対応しやすい単純明快な仕組みと言えます。
- 商品の種類(SKU数)が多く、出荷件数が少ない場合に効果を発揮します!
例
冷凍シュウマイ、冷凍チャーハン、冷凍スープ、冷凍春巻きの4種類(SKU数:4)をオーダーごとに2つずつ組み合わせてアソートし500件出荷する場合
→1件ずつ対応するシングルピッキングが適しています。
冷凍シュウマイと冷凍チャーハンの2種類(SKU数:2)を1,000件出荷する場合
→まとめて対応するトータルピッキングが適しています。
シングルピッキングのデメリット
- 1回のピッキングごとに、梱包する作業場と商品を保管する倉庫をその都度行き来するため作業員の移動距離が長くなる場合があります。
- 商品の数(SKU数)が多い分だけ倉庫のスペース、ピッキングスペースを広く確保することになります。
取り扱う商品の特性や、お客様のご希望、倉庫の都合など全体的な条件を見て最適なピッキング方法で作業することが物流品質を高めるポイントです。
シングルピッキングの対義語
各オーダーごとに一件ずつピッキング作業を行うのに対して、まとめて作業する仕組み「トータルピッキング」が対義語になります。
出荷する商品の総量を一度にまとめてピッキングし、作業場で仕分け、梱包する方法です。出荷件数が膨大な場合や、作業動線が重複しひとまとめにした方が効率が良い場合に適した仕組みです。