目次
アソートとは
物流業界におけるアソートとは、物流センターや倉庫などで、商品を入荷や出荷する際に指定された通りに仕分けし、組み合わせて梱包することを意味します。
アソート作業の例として、入荷の際は「入荷した商品を予め分けられている保管場所に分類すること」、また出荷の際は「お客様のオーダー内容通りに複数の商品を組み合わせて梱包すること」があります。
近年、インターネットの通販が進化しており、商品数の増加、それに伴いお客様の注文内容も多種多様になっています。お取り寄せで「選べる○○」等の通販商品は人気ですよね。
アソートのミスなくしっかり対応する物流スキルが必要です!
物流用語「アソート」は英語の「assorted」が由来
物流業界で言われる「アソート」とは、英語の「assorted」が元となった言葉です。
「as(~へ)+sort(分類する)+ted(過去分詞)」で、「組み合わせる」や「取りそろえる」という意味があります。そこから派生して、主に物流業界、菓子業界やアパレル業界で専門用語として使われています。
・物流業界
アソート作業とはネット通販などの物流現場での複数商品の同梱作業として使われている事が一般的です。入荷した商品を種類毎に分けて指定された保管場所へ在庫し、出荷の際に指示されたオーダー通りにピッキングを行い、複数の商品を組み合わせて最終的に梱包することがアソート作業にあたります。
・菓子業界
アソートは複数のお菓子を多数集めて詰め合わせたもので、パックの中身は自社製品のみの場合や、他から入荷してきた商品を詰め合わせてパックしたものもあります。主に詰め合わせという意味で使用されます。
・アパレル業界
アソートは商品の取り揃えや品ぞろえの幅の事等を主に指します。独自の特徴を出しながら販売目的とする客層に合う商品を提供できるように、ブランドや色・柄、サイズ、価格などを細かく検討し、どのようなアソートにするのかを決定していきます。
・色
「アソート」は「アソートカラー」という意味。「アソートカラー」は日本語に言い換えると「従属色」や「配合色」となります。ファッションやインテリア、景観などで色が占める面積の大きさのバランスから配色を考えるときに使用される言葉です。
アソートピッキングとは
正確にピッキングを行い梱包していくまでの工程で、弊社では大きく分けて二通りの方法で行っています。
ピッキングリストでの紙やハンディターミナルなどの電子端末を駆使して表示された商品名、数量、保管場所、賞味期限等を正確に指示通りピッキングして行きます。正確に集品する事で初めてアソート(荷揃え)する事が可能です。
アソートする前工程となるピッキングは種まき方式と摘み取り式の2種類で行われています。
種まき方式(トータルピッキング)
出荷する商品をバッチやロット単位で複数件分まとめてピッキングを行い、梱包場などで発送先、客先別に分けて作業を行います。何度も商品保管エリアへ作業者は行く必要がない為、移動距離と移動時間を短縮する事ができます。
同一商品、同一アソートにて複数のお客様へ発送する際や、個別ピッキングを行う前段階として行われます。
摘み取り方式
出荷先毎に商品を集めます。1オーダーごとに商品を集める方法です。
オーダーピッキング、シングルピッキングとも呼ばれ少量多品目の商品を出荷するケースや出荷する数は少なく発送先が多いケース等で行われます。急なお客さま注文や追加注文等で対応する事も有ります。
オーダー数の分だけ庫内をピッキングして移動する為、出荷頻度を加味した保管レイアウトの検討や、ピッキング後の保管場所と出荷速度のバランスコントロールが必須になります。
アソート注文について
商品を発注する際に物流でもアソート注文を行う場合があります。
アソート注文は「指定できない詰め合わせ」を意味します。
商品が何種類かでも1品番として扱われ、その商品をランダムに組み合わせた注文にすることで、仕入価格を抑え販売価格も割安にする事が可能となります。
また、食品物流においては同規格で風味や味の違う物で賞味期限の迫る商品や販売終了が見込まれる時には荷主様の指示によりランダムで割引の販売が行われる事も有ります。
仕入れの例で言うと、同じ単品¥500の商品で「餃子、エビチリソース、酢豚、八宝菜、麻婆豆腐」を100点発注する際に「ランダムに組み合わせて100点」とする事です。
詳細の集類や数量まで指定できないのが難点となりますが、卸業者や小売店にはランダムにすることで仕入れを割安にする事を可能に出来る事がメリットと成ります。
アソートとランダム注文の違い
アソート注文は「ランダムに味や商品を組み合わせて詰め合わせる」ことから、ランダムとアソートが混在するように見えます。
しかし、それぞれ別の意味で、アソートとは「取り揃える」「詰め合わせ」という意味でランダムは「任意・無作為であること」を指す名・動詞となります。
ランダムはアトランダムに抽出する事なので意味を認識して使用する必要が有ります。
デジタル化するアソート作業「DAS」
物流が発達している現在は、DAS(デジタルアソートシステム)という仕組みを導入している物流センターもあります。
これは、デジタル表示器が保管棚ごとに設置されており、そこに表示される商品投入数を作業者が仕分けしていけば良いという仕組みで、生産性やミスの削減をすることができる作業支援システムです。
また、このシステムを導入すれば、商品知識がなくてもできるので、人材に研修をする時間が大幅に削減できるという利点があります。
オージーフーズが導入しているアソートシステム例
GASシステム
オージーフーズ物流センターで導入されているデジタルアソートシステムの例をご紹介いたします。
こちらは「GASシステム」を用いたアソート作業です。GASシステムとは「Gate Assort System」の頭文字を取った略称です。つまり「ゲートアソートシステム」の言葉通り、扉で制御する仕組みです。その商品をアソートすべき箱の扉がパタパタ開閉し、作業員はどこに入れれば良いかが一目でわかるようになっています!
オージーフーズのGASシステムが日経ウェブに掲載されました
日経ウェブページ『オージーフーズ/年末おせち需要に備え/仕分けシステム導入で業務量3倍に』日本流通産業新聞(2018年11月1日版)と、日本ネット経済新聞(2018年11月8日更新記事)に掲載されました。
アソートサービスをご利用頂いているお客様の声
また、物流業務を委託されているお客様からもオージーフーズのアソート対応を評価いただいております!ありがとうございます!
株式会社アマンド様のチョコレート等お菓子を注文通りにセットアップ、アソート作業を行い発送業務を承っております。