料理を頑張っても見た目がイマイチだと残念な感じになってしまいますよね。料理の見た目が良いと食欲もそそられます!また、見た目から「すごい」という感動も生まれます。家族や友人、恋人など大切な方へはもちろん、自分のために綺麗に盛りつけると何だか嬉しくてより美味しく感じるものです。今回はフードコーディネーターが日々盛り付けをするときのテクニックの基本と料理別のコツを解説します!
フードコーディネートの仕事をしていると盛り付けのアドバイスを求められることは多々あります。アドバイスと言ってもほんのちょっとしたこと。今回はその盛り付けのコツをお話させていただきますね。
ちょっとしたコツで盛り付けがガラッと変わるので、是非試してみてください♪
目次
料理の盛り付けとは
あらゆる料理に共通する基本のコツ
盛り付けのコツは大きく分けて3つです。ここをおさえれば盛り付け上手になれるはず!
盛り付けのコツ①彩り
まずは「彩り」。彩りを意識することで、見た目が良くなることはもちろん、栄養バランスも良くなります!お皿に赤、黄、緑がバランスよく配置されていると見た目が華やかに見えます。お弁当の盛り付けはこれを意識するだけで素敵なお弁当になります。
盛り付けのコツ②高さ
続いて「高さ」。高低差をつけることで、立体感が出て、お皿の中に美しさが生まれます。和食ではお刺身の大根でツマを盛ったり、洋食ではパスタなどはクルクルと高く盛ったり、トッピングでハーブを盛り付けることも見た目的に効果があります。平面に盛り付けるよりも高さがあると洗練された印象になります。
盛り付けのコツ③余白・バランス
最後に「余白」や「バランス」。余白の美を意識しましょう。
お皿に目一杯盛り付けるのもガッツリ系やワンプレートにはオススメな盛り付けです。
高級感を演出したかったり、食材を目立たせるにはお皿の余白を設けましょう。
バランスを考えて盛り付けることが大事です。ここではお皿選びも重要となります。何をどのように盛り付けたいかで選ぶお皿が変わってきます。
料理の盛り付けがおしゃれになる法則
それではジャンル別に盛り付けのコツを説明していきます。どんな料理かによって盛り付けのコツも変ってきます。しかし基本的なことは「彩り」「高さ」「余白」です。そこを忘れずに盛り付けましょう。
和食料理の盛り付け
和食といっても色々な料理があります。料理によって決まりがあったりと少し難しいイメージがあるかもしれません。ここでは簡単にコツをお伝えしますね。
天ぷら
一番大事なのは立体的に盛り付けること。高さを出すことで、料理が美しく見えます。天ぷらを重ねて盛り付けしまうと油が移ってしまうということもあり、立てかけるように盛り付けます。奥に長いもの、手前に小さいものを盛り付けると良いですよ。
煮物
いろんな食材が入った煮物を盛り付ける方法は、食材ごとに盛り付ける方法と、バラバラに盛り付ける方法があります。
まずは食材ごとに盛り付ける方法を説明します。高さのあるものを後ろに、色のバランスを考えて盛り付けます。器いっぱいに盛り付けるというより、余白も意識して盛り付けると上品になります。
次に、バラバラに盛り付ける方法を説明します。最初はざっくり盛り付けて上に見える具材を彩りよくバランスを見て盛り付けます。形の良いものを上に置くと良いですよ。
最後に緑色の食材をトッピングすると締まります。
焼き魚
焼き魚は魚の向きとあしらいを置く位置が決まっています。
向きは頭が左、腹が下になるように盛り付けましょう。あしらいは魚の手前の右側に置くのがルールです。まるで魚が泳いでいるかのように盛り付けるのがポイントだそうです。
和え物
一番大事なことは食べやすいかどうかということです。和え物は一口ずつつまんで食べます。食材が大きすぎたり、つながっていると箸で取りづらいですね。食材の切り方も考えることが大切です。また、和え物は単色になりがちです。トッピングで彩を添えると美しくなるでしょう。
刺身
気を付けるポイントは高さと配色です。ツマで高さを出して、お刺身の配色を考えてバランスよく盛り付けます。野菜で彩りを追加すると華やかな印象になります。ツマ、大葉、刺身、飾り野菜の順番で盛り付けると良いですよ。
和食料理:うつわ選びのコツ
料理の色味を見て、器の色を考えましょう。
白皿が無難に思われがちですが、黒にするとシックに高級感を演出できたり、色を加えることによって、料理が華やかになったりします。料理が引き立つ器が良いですね。
陶器か磁器によっても雰囲気は変わります。
陶器はほっこり感、優しい感じが出ます。また、熱しにくく冷めにくいため、熱いお料理に向いています。
磁器は吸水性がないため、色の濃いお料理におすすめです。また、絵付けや色絵のうつわで食卓に華やかさをプラスしてくれます。
器の違いで料理を楽しむこともできますね。
洋食料理の盛り付け
洋食の盛り付けも彩り、高さ、バランスの基本的な盛り付けを意識すると良いです。洋食も料理別で解説いたします。
ハンバーグ・肉料理
洋食はフォークとナイフで食べるということを意識して盛り付けましょう。左右対称に盛り付けると良いです。メインを真ん中に盛り付けるために、添え野菜はメインの後ろに盛り付けます。メインの料理が映える色の添え野菜を使うと良いですよ。
魚料理
切り身の魚は基本的には皮目を下にして盛り付けましょう。形や魚の向きによって皮目が上になっても問題ないです。金目鯛などの皮目が綺麗な魚はあえて皮目を上にして盛り付けます。盛り付けの順番としては、魚をお皿の中央に置き、お皿の上部分に付け合わせの野菜を立体的に置きます。最後にソースをかけたり、ハーブをちらしたりします。
骨付きチキン
骨など料理の一部でも食べない部分を上や奥にします。骨を上にすることで盛り付けやすいですし、取りやすいです。
お肉を盛り付ける際は、脂身を上に盛り付けます。骨付き肉などは骨を上にして盛り付けると良いです。
オードブル
オードブルは彩りを意識して、野菜やソースで遊びましょう。もちろん食材の組み合わせは大事ですが、食べてもらう人に喜んでもらえるような盛り付けができると素敵ですね。
おしゃれなオードブルの盛り付け方はこちらをご参考ください♪
洋食料理:うつわ選びのコツ
洋食器は磁器が多く、大きいお皿(直径23cm〜27cm)と小さめのお皿(直径18cm〜22cm)、深めのお皿(直径21~24cm程度)とボウル(直径13cm程度の深さのあるもの)の4種類があると便利ですね。
大きいお皿はメイン料理を、少し小さめのお皿にはオードブルやデザートを、深めのお皿にはパスタやカレーなど汁気の多いもを、ボウルにはスープやサラダやヨーグルトを盛り付けられます。色味はシンプルな方が盛り付けやすいと思います。
また、洋食器に洋食という決まりはなく、和食器に洋食を盛り付けても素敵になります。
サラダの盛り付け
サラダは高さを出して盛り付けると見栄え良くなります。葉物は空気を含ませてふわっと盛り付けます。彩りを意識し、食感を考えながら食材を選ぶのがおすすめです。旬の野菜を使ったり、フルーツを取り入れたり、ドレッシングで楽しんだりとサラダの盛り付けは無限です!
サラダのブログを参考にしてください♪
サラダ:うつわ選びのコツ
サラダ専用の食器は様々あります。色々な素材・デザイン・サイズがあります。素材としては陶器・ガラス・木製が定番です。デザインも色もたくさんあるので、自分好みのものを探してみてはいかがでしょうか。個人的には少し深さがあるものがおすすめです。ドレッシングをかけるもの、山に盛り付けるものは少し深さがあると良いです。
デザートの盛り付け
デザートを素敵に盛り付けられるとおうちでおもてなしできますね。特にルールはないですが、綺麗に盛り付けるちょっとしたコツがありますので、お伝えします。
デザートに対して大きめのお皿を用意します。デザートを盛り付け、お皿の余白にフルーツやソースで飾り付けをします。粉糖やココアパウダーを使用するのもオススメです。ちょっとしたことでコンビニスイーツも高見えデザートになります。
デザートのブログを参考にしてください♪
デザート:うつわ選びのコツ
洋食器の規格としては、ケーキ皿は18cm程度の中皿のことを言うそうです。しかし、これはあくまで目安のサイズ。最近では、15~20cm程度のプレートもケーキ皿として使われることが多くなりました。デザート以外の料理も盛り付けられたり、取り皿としても使えるので、何枚あってもの良いかもしれません。
スイーツ自体カラフルなものが多いので、シンプルな色やデザインが良いですが、おしゃれでかわいいデザインのケーキ皿もたくさんあるので、色々チャレンジしても良いと思います。
和のスイーツに和食器を使うなど、こだわってみると楽しいですよ。
ドリンクの盛り付け
「おうちカフェ」というワードも定番になってきましたね。おうちでカフェのようにドリンクを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。どんな風に盛り付けたら良いか、今回はSNS映えするオシャレな盛り付けをご紹介します。
レモンとミントで爽やかにしました。周りにも飾ることで雰囲気が出ますね。
こちらは同じようにフルーツを使っているのですが、湯気を見せることでより臨場感があります。
輪切りのキウイが見えるようにスムージーを注ぎました。ストローも可愛いものを使用しれば、それだけでオシャレに見えます。
こちらは一時期流行ったダルゴナコーヒーです。二層にすることでコントラストがハッキリして可愛いです。
マンゴーとヨーグルトのスムージーです。周りにカトラリーや雑誌を置くことで雰囲気が出ますね。
ドリンク:うつわ選びのコツ
SNSでもフォトジェニックなドリンクを良くみかけます。ドリンクにこだわっているようでしたら、やはりガラスで無色透明が良いです。デザインもシンプルなものですと、より中身が際立ちます。周りに置くものや小物をこだわってみるとSNS映えします。
料理の盛り付けセンスを鍛えるためにプロは
どんな練習をしているのか
①真似する
弊社でも新人さんに教える時には、まずは人の盛り付けを真似るところからやってみましょうとアドバイスします。真似するって意外に難しいんですよ。
素敵だなと思った盛り付けを実際自分でもやっていくと、どういうやり方が良いのか何となく法則が見つかってきます。とりあえず数をこなすこと。経験することが一番ですね。
②料理を見る
あとは、たくさん料理を見ること。レシピ本でも良いですし、インスタなどのSNSでも良いと思います。その中で自分の好きなスタイリングが見つかれば、それを追求してやってみる。一つ強みができると自信がつきます。
③食器を考える
私は食器が好きなので、食器先行で料理を考えることもあります。この器にはどんな食材、どんな料理が良いだろう。盛り付けはどんな感じだとお皿がいかせるだろうか。と考えるのが至福の時間です。
④毎日インスタグラムにUP
私の新人の頃は盛り付けに自信がなくて、3年間毎日朝ごはんを作って綺麗に盛り付けてインスタにUPすることを続けました。そうすることで、盛り付けのスピードも上がり、盛り付けの良し悪しのジャッジも早くなりました。
今もこの経験が仕事にいかされています。楽しみながら追及していくと盛り付けは上手くなると思います。
料理の盛り付けをプロに依頼したい時は
料理の盛り付けをプロに依頼したい場合はぜひ、オージーフーズコーディネート事業部へお問い合わせください。フードコーディネーターを派遣することも可能です。
現在、オージーフーズではスタジオ見学とコーディネートやスタイリングの体験を実施しております。実際の現場を見て学び、実際に体験することで、盛り付けの楽しさを学んでいただいています。ご興味のある方はお問合せください。
あとがき
盛り付けが上手くなると、料理するのがもっと楽しくなります。
今回ご紹介しました盛り付けテクニックはちょっとしたことで上手くなります。是非取り入れてみて盛り付け上手になってください♪
日頃頑張っているご自身のために、お世話になっている大切な人のために料理を素敵に盛り付け、豊かな食卓にするためにこのブログがお役に立てたら嬉しいです。
フードコーディネーター棚原
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