お正月の大切な食文化「おせち料理」について、おせち料理の盛り付けマナーや決まり事をわかりやすく解説いたします。おせち料理の盛り付け方をフードコーディネーターと一緒にこの機会に確認しましょう♪
おせち料理にはたくさんの大切な意味や願いが込められているんですよ。盛り付け方や、お重箱にも深~い由縁があるのです。では見ていきましょう!
目次
私たちフードコーディネート事業部が実際に盛り付けて撮影したおせち料理の画像も添えて、おせち料理の意味やマナーを詳しくお話しいたします。おせち料理を盛り付ける時にこのブログ記事でご紹介したことを思い出していただけたら嬉しいです(*´˘`*)
ちなみに、弊社が運営する「とっておきや」の個包装おせち料理を盛り付けに使用しました!おせちチームのブログも専門情報満載で必見ですよ~♩
【とっておきやURLはこちら:https://totteokiya.com】
おせち料理に込められた意味とは
おせち料理とは、正月に食べるお祝いの料理で、暦上の節句のことを指します。
その際に食べる料理をおせち料理と呼んだため、現在では節句の一番目にあたる正月の料理を表す言葉として使われるようになりました。漢字で書くと「御節料理」で、なんとなく意味がわかりますよね!
また、お正月の三が日の間は、主婦・主夫を家事から解放するという思いやりの意味を含め、おせち料理は保存の効く食材が中心になったといわれています。
お台所にいらっしゃる神様のため、三が日の間は火を使う料理はせず静かに過ごしていただくという意味もあるようです。
さらに、お祝いごとの料理ということで、お重箱の段数にも意味が込められていて、詰める品物ひとつひとつにもそれぞれにちなんだ願いが込められているのです!
まさに、おせち料理は日本の「食」の大切な文化なのですね。
おせち料理のお重箱の段数に込められた意味とは
おせち料理の食材は主に「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5種類で、それぞれの料理におめでたい意味が込められています。
おせち料理をお重箱に入れるのは「幸せを重ねる」「福を重ねる」という素敵な意味が込められているからです。せっかくでしたら、お重箱に詰めて食卓に出すのをおすすめします♪
おせち料理をお重箱に盛り付けるコツを知りたい方はこちらのブログ記事も参考にどうぞ!
おせち料理のお重箱は正式な段数が決まっている?
おせち料理のお重箱の正式な段数は四段です。
四段が正式とされる理由は、完全な数と言われる「三」の上にもう一段重ねた数だからなのです。
数字の「三」は、昔から縁起の良い数字として扱われているんです。よ~く考えると、「三度目の正直」だとか、「御三家」だとか、ことわざや慣用句で使われている数字が「三」だと気付きますね!o(*・ロ・*)o
縁起の良い三段に、さらにもう一段重ねて、さらに縁起の良い年初めの料理をいただくという願いが込められています。
お重箱の何段目には何を詰めるか決まっている?
お重箱は上から「一の重」「二の重」「三の重」「与の重(四は死を連想させて縁起が良くないので「与」です)」と呼び、何番目のお重に何を詰めるかが決まっています。
一段目の「一の重」に詰める食材
かまぼこ、栗きんとん、伊達巻き、田作り、黒豆、数の子、きんぴらごぼうといった祝い肴、口取りと言われる品
二段目の「二の重」に詰める食材
鯛や鰤などの焼き魚、海老をはじめとする海の幸といった焼き物と言われる品
三段目の「三の重」に詰める食材
紅白なますなど酢の物と言われる品
四段目の「与の重」に詰める食材
里芋やクワイ、蓮根や人参など山の幸を使った煮物、筑前煮などの煮物の品
上記で挙げた品物を、それぞれの段のメインに盛り付けると簡単でわかりやすいと思います。
とくに田作り・黒豆・数の子の三品(ここでも「三」の数字!)を祝い肴と呼び、おせち料理には欠かせない品物と決められています。もし一段目のお重に入りきらない場合は、別の段にでも欠かさず入れるようにしましょうo(・ω・´o)
ご家庭のお重箱のサイズや段数の都合もあるかと思います。基本となるおせち料理のマナーをしっかり理解した上で、お家のお重箱に合わせて心を込めて盛り付けましょう♩
おせち料理を盛り付けるキーワードは「奇数」
日本では、古くから「奇数が縁起が良い」と言われているので、おせち料理も3・5・7など奇数の品数で盛り付けるのが良いとされています。
偶数は2で割り切れる、2つに分かれるので縁起が悪く、祝いごとにはふさわしくないという考え方がおせち料理でも当てはまるようです。ご祝儀と同じ考え方ですね。
簡単にできるおせち料理のおすすめの詰め方「段取り」
おせち料理で良しとされる奇数の「三」を意識して、簡単に盛り付けが出来るおすすめの方法は「段取り」と呼ばれる方法です。こちらの画像のように、バランや仕切りでお重箱を3つに仕切って食材を詰めるだけ!
とっても簡単な方法ですが、見栄えもマナーも良しです。
他にも「市松詰め」「七宝」「隅取り」「升かけ」など色々な詰め方があります。奇数の決まりを忘れずに、簡単な詰め方からチャレンジしておせち料理を楽しんでください♩
また、最近はおうちにお重箱が無いご家庭も増えているかと思います。
お重箱を使わず、お皿におせち料理を盛り付ける「ワンプレートおせち」も人気が高まっていますよ!盛り付け方の基本のマナーを理解して、まずは気軽に楽しめる方法でおせち料理に親しんでみるのもおすすめです(*´˘`*)ο
おせち料理添えたいお屠蘇や祝箸について
おせち料理と一緒に食卓に並ぶ大切なものといえば、「お屠蘇」や「祝箸」も欠かすことができません。これらにも伝統的な意味が込められ、マナーがあります。
お屠蘇の意味とマナー
お屠蘇とは、お正月に飲む祝い酒のこと。
おせち料理を食べる前に、若い人から順番に飲むというルールがあります。
祝箸の意味とマナー
祝箸とは、両端が細くなっている箸のことで、両口箸とも言われることがあります。
片方は人が使い、もう片方は神様が使うとされているので、自分が口をつけた反対側は使わないのがマナーです。取り分ける時などつい反対側を使いそうになりますが、そちらは神様が使うことを忘れずに!
おせち料理はいつ頃盛り付けるのが良い?
お正月の準備は12月13日の「正月事始め」から
伝統的な風習としては、12月13日を「正月事始め」と呼び、その日から少しずつお正月のための準備が進められていたそうです。
その準備の中でおせち料理も一品目ずつ作られていたそうですよ。古くからの歴史を思うと、食材を集めたり、かまどに火を付ける薪を集めたり、煮込んでおいたり…、おせち料理を作るだけでも日にちがかかることが伺えます。
今となっては、そんなに日にちをかけることはないですよね。
いつから作るという決まりはなく、25日にはクリスマスもありますし、おせち料理は年末頃から徐々に作り始める方が多いようです。
手作りの場合は日持ちするものから作りましょう
一の重に詰める、かまぼこ、田作り、黒豆などの日持ちするものを28日くらいから少しづつ作り、お重に盛り付けるのは元旦の朝がおすすめだと思います。
おせち料理の元となった由来が日持ちする料理だからと言って油断は禁物です!しっかりと冷蔵庫などの涼しい場所で保管してくださいね。
食べる直前に盛り付けるだけ!楽ちん美味しい冷蔵個包装お取り寄せおせち料理
冷蔵便でそれぞれの食材が個包装で届くお取り寄せおせち料理は簡単便利でおすすめです!
「年末の忙しい時に、いつおせち料理を盛り付ければ良いのかなあ」「混んでる年末年始にお店に食材を買い揃えに行くのも大変だなあ」なんてお困りごともすっきり解消♩
すぐに食べられる冷蔵の状態ですから、食べる直前にお重箱やお皿に盛り付けるだけで準備が整っちゃいます(๑•̀o•́๑)۶セットに含まれていないお好みの食材は別でちょい足しできるのも嬉しいですね♡
オージーフーズの通販事業部が平成12年から毎年バージョンアップを重ねている自信作のおせち料理をぜひチェックしてみてくださいませ!
おせちの色々な種類の盛り付け方
重箱に詰める基本の盛り付け
当たり前に重箱に詰めたおせち料理を食べている方も多いと思いますが、おせち料理を重箱に詰めるのには意味があります。おせち料理は縁起物なので、「福が重なる」「めでたさが重なる」という意味を込めて重箱に詰めて食べる習慣ができたと言われています。 重箱に詰めたおせち料理を家族で取り分けて食べるお正月を過ごすと、いい1年の始まりになりそうですね。
お重の盛り付け方のコツはこちらの動画でご確認ください!▼
2段重+大皿+小皿への盛り付け
重箱に詰めたおせち料理と、大皿に盛り付けたお煮しめ、数品を各自の小皿に盛り付けた組み合わせの食卓です。汁気が多いものや味移りしやすいものは、重箱ではなく、お皿に盛り付けるのもおすすめです。全てを重箱に詰める方法に比べると、お皿の色や柄、形で食卓にぎやかさを演出することもできます。
大皿の盛り付けとお雑煮
重箱は使用せずに、お皿のみで盛り付けしたパターンです。
お客様が来たり、大勢が集まる予定はなく、夫婦2人など少人数で食べる場合に気軽にできる盛り付けです。手間は省けますが、少量ずつたくさんの種類を盛り付けることでにぎやかな印象になり、また水引などの飾りや葉物を使用することで、お正月の雰囲気も演出することができます。
今年は家族だけでのんびりとしたお正月をという場合に、お雑煮と一緒に食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
ワンプレートの盛り付け
1人分を一皿に盛り付けたおせちです。
重箱に比べて品数が少なくても見栄えがするので、今年は数を絞って手作りをしようという場合にもぴったりだと思います。
2~3人で食べる場合も、同じプレートや祝箸、グラスを人数分用意して、同じもので揃えて食卓に並べると統一感が出て、お正月ならではのハレの日の雰囲気を演出することができます。
先ほどの大皿盛り同様に葉物を使用することや、同じような色味のものを使くに配置しないこと、また食材同士を重ねて立体感を出すことなどに気を付けると上手に盛り付けられます。
ぜひ挑戦してみてください。
おせち盛り付け方のポイントやコツ
飾り切りを取り入れる
1.お煮しめの具材の飾り切り
手作りの場合、飾り切りをすると一気に普段とは違う雰囲気になり、お正月らしさが出ます。おせち料理の定番であるお煮しめを作る際に、このように飾り切りをしてみてはいかがでしょうか。
こちらの動画もぜひ参考にしてみてください。
2.かまぼこの飾り切り
こちらもおせちの定番のひとつですが、飾り切りをすると雰囲気が一気に変わります。お客様にお出しする際にもぴったりです。動きのある飾り切りは、このようにワンプレートに盛り付けると相性がいいです。
こちらの動画も参考にしてみてください。
盛り付けのコツ
- 料理は出来立てではなく、しっかり冷まして盛り付ける。
おせちは、台所を三が日は使用しないという習慣から、元々保存食としての役割もありました。日持ちさせるためには、お弁当同様、出来上がった料理をしっかり冷やして重箱に詰める必要があります。そうすることで、傷みにくくなり、おいしさを保つことができます。 - 汁気が多いものは水分を切って盛り付ける。
お煮しめやなます、黒豆など、おせち料理には汁気が多い種類もいくつかあります。汁気を切らないまま盛り付けると、他の種類に味が移ってしまい、せっかくの味付けが変わってしまいます。水分をしっかり切る、もしくは、先ほどご紹介した写真のように、小皿や豆皿を使用すると味移りなく最後までおいしく食べることができます。 - 似た色のものを隣同士に盛り付けない。
おせち料理には様々な色の料理があります。見た目でも楽しめるように、重箱、お皿どちらも、盛り付ける際に配置を気にしてみてください。例えば、栗きんとんと伊達巻、昆布巻きと田作り、海老とローストビーフなど、色味が近いものは隣同士に置かないようにするとバランスよく盛り付けられます。どうしても近くなってしまう場合は、ハランなどの葉物を間に挟むとメリハリがつくので、うまく活用してみてください。
お正月の華やかさを演出する食器のコーディネートがご自宅にある食器や小物で。お正月の食器のコーディネートの仕方をフードコーディネーターが伝授します!
SNSで映えるおせちのお洒落な盛り付け方はこちら!
あとがき
- おせち料理は御祝いの食。新年最初の節句「正月」に食べる「御節料理」が由来
- おせち料理の食材やお重箱ひとつひとつに大切な意味や願いが込められている
- おせち料理という食文化の意味を知り、大切に思う気持ちが重要。ライフスタイルに合わせておせち料理を味わい、後世に伝えていきましょう!
毎年何気なく食べているおせち料理には、伝統的な歴史やマナーがたくさん詰まっています。
お正月におせち料理を召し上がる時に、このブログでご紹介した「おせち知識」も一緒に食卓を囲うみなさまに披露してみてくださいね!お役立ていただけたら嬉しいです。
お正月といえばおせち料理という伝統を守っていきましょう(*´`*)
【おせちお取り寄せ通販サイトとっておきや】
累計販売数66万セットを記録するとっておきやのこだわりおせち!
”食を通じてお客様の人生に笑顔と幸せなひとときをお届けしたい”
生産者と専門スタッフの想いを、おせち料理に詰め込んでいきたい。
これからも季節のお料理の話題でブログを更新しますね。ちなみにインスタグラムは毎日更新中です!
フードコーディネーター重戸
最新記事 by フードコーディネーター重戸 (全て見る)
- ひな祭りのデザートレシピ6選!かんたんかわいいデザートを作る - 2019年1月28日
- おしゃれなクリスマスピンチョスの作り方☆お子様も喜ぶレシピ集 - 2018年10月23日
- ハロウィンかぼちゃお菓子レシピ集☆作り方と盛り付け方のコツ - 2018年8月21日