鍋料理の盛り付け方のコツをフードコーディネーター加賀城が丁寧に解説します。鍋料理の彩りになる野菜の飾り切りの方法がわかる動画もありますよ。
鍋料理がキレイに仕上がる盛り付け方のお手本になるわかりやすい料理画像と料理動画もご用意しました。おうちで鍋料理を作る時にぜひ参考にしていただけたら嬉しいです♩
目次
動画で見る!鍋料理の基本的な盛り付け方のコツ
鍋料理の具材の盛り付け方の手順を解説します
まずはお好みの具材をカットして準備!
まず最初に、鍋料理に使う具材を予めカットしておきましょう。
野菜、豆腐、魚、お肉などですね。食べやすい大きさにカットします。今回はシンプルな食材を揃えましたが、お好みのもので大丈夫です!スープの味に合わせて、食べたい具材を用意してください。
ちなみに、鍋料理の味付けやアレンジのレパートリーについて知りたい方はこちらのブログ記事も参考になりますよ!併せて読んでみてくださいね。
鍋料理の盛り付けを綺麗に仕上げるコツは「具材を盛り付けてからスープを入れる」こと!
具材のカットが済んだら早速盛り付けていきましょう。ここでのポイントは、スープを先に入れるのではなく、具材を盛り付けてからスープを入れるということです。
スープのない状態で、具材の量と場所をしっかりと定めて盛り付けてから、そのあとに熱々のスープを入れましょう。
そうすることで、それぞれの具材が散らばらずにきれいにまとまってくれます。
なんとなくイメージで、先にスープを入れて沸かしてから具材を入れる…という感じで作っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?先にスープを入れてしまうと、具材を入れた時に浮いてしまって、なかなか思い通りの場所にとどまってくれません…。
綺麗な盛り付けの仕上げを重視するなら、ぜひ「具材→スープ」の順番で鍋料理を作ってみてくださいね。
白菜を土台にすることで盛り付けが安定します
鍋料理の盛り付けをする際に、白菜を土台にすることでその上にのせる食材が安定し、更にボリューム感もアップするのでおすすめです(*´艸`)
鍋の底に白菜を置けば、硬~い白菜の芯も火に近い部分に当たり、しっかりと火が入ります。白菜の芯もとろとろジューシーで軟らかく食べやすくなるという利点もありますよ!
白菜はどんな鍋にも使用する定番の食材なので、ぴったりですね♩
私たちはよく「かませ」という言葉を使いますが、底上げして具材を持ち上げることで他の具材が全体的に上にあがって、見栄えもよくなります。
鍋の奥側から順に、高さがある具材から盛り付けるとバランス良し◎
白菜を下に敷き詰めたら、鍋の奥側から順番に具材を盛り付けていきましょう。
カサがあるもの、高さが出るものを奥の方に配置するとバランスが取りやすいですよ♩
彩り豊かに見える盛り付けのコツ「色味が近い具材は隣に置かない」
色の彩りが豊かに見える盛り付けのコツは、色味が近い具材を隣に置かないことです。
お鍋の中は、えのきや豆腐、しらたきなど、白っぽい具材が多くなりがちで、どれも鍋には欠かせない具材なので、外せないですよね…!
そういうときは、うまく間に違う色の食材を入れて、食材の境目がはっきりするようにしましょう。それぞれの食材がはっきり見えて、見栄え良く、彩りも良いおいしそうな鍋料理になりますよ!
盛り付けの順番は、土台の白菜→野菜や豆腐→メインの食材を一番手前に!そして仕上げに彩りの飾り切り野菜を♩
鍋料理のメイン具材となるお肉や海鮮などは、一番最後に手前の目立つ場所に置くと豪華に見えますよ!野菜や豆腐、きのこなどの食材が配置できたら、手前の空けておいた場所にメインの具材を盛り付けましょうね。
また、最後の仕上げに、花形に飾り切りしたにんじんをのせましょう。にんじんは貴重な赤色の具材なので、彩りとしてぜひ活用してください!一ヶ所にまとめるのもよし、何ヶ所かに散らして配置するのもよし、です(人´ω`*)
シャキシャキ食感を楽しみたい葉物野菜の盛り付けは最後に添える
シャキシャキの食感を楽しみたい葉物野菜の盛り付けは最後の最後でOKですよ。素材そのものの色、適度な食感を残しながら、葉物野菜をおいしく食べることができます♩
水菜や春菊の柔らかい葉っぱの部分は生でも食べられるため、長い時間火にかける必要はありません。他の食材に十分火が入ってから、最後に添える程度で大丈夫です。火にかけながら食べない場合でも、余熱で十分に火が入りますので、ご心配なく。
水菜や春菊などに火が入りすぎて、食感が悪くなった経験のある方はいませんか?食感だけでなく、色も悪くなり見た目が台無しに…。そうなるとせっかくその他の食材をきれいに盛り付けてもモッタイナイことに…!!
鍋料理の盛り付けの順番は、土台の白菜→野菜や豆腐→メインの食材→彩り野菜→スープ→シャキシャキ葉物野菜の順番と覚えてください。
ひと通り盛り付けが出来てから、最後にスープや出汁を注いで火にかけましょう。ちなみに、お肉が入っていると「あく」が出やすいので、様子を見ながら取ってくださいね。
動画で見る!お肉たっぷり寄せ鍋のおしゃれな盛り付け方のコツ
スライスしたにんじんや豆苗等を使ったおしゃれな寄せ鍋の盛り付け方動画もぜひご覧ください!基本はご紹介した鍋の盛り付け方と同様です。食材が変わっても、ポイントをおさえておけば上手に盛り付けられますので、覚えておいていただけると嬉しいです。
ちなみに、にんじんピーラーで薄くスライスしたものをふんわり丸めてお花のイメージで盛り付けました。真ん中でアクセントになり、華やかになりますね!
野菜を食べよう!鍋料理に合う野菜の盛り付け方のコツをそれぞれ詳しく解説♩
鍋料理の定番野菜!ネギの盛り付け方のコツ
お鍋料理でネギを盛り付ける場合は、他の食材に立てかけるようにして盛り付けると安定します。また、カット方法も様々ありますが、定番は先ほどの動画にも出てきた斜め切り。斜めに切ったネギの断面がスープに触れる面積が大きくなり、味がしみこみやすくなります。
他にも、3cm程度の長さの輪切りにするのもおすすめです。ネギのシャキシャキ食感を楽しむことができますよ。
鍋が美味しくなる冬の時期は、ネギの旬の時期でもあり、一段とおいしく楽しめます!
生で食べるときとは違い、煮込むと辛みがとれ、柔らかくとろ~っとした食感で、甘く優しい味わいになります。鍋にぴったりのおすすめ食材ですヾ(。>ω<。)ノ
鍋料理の彩り野菜!にんじんの盛り付け方のコツ
にんじんはお鍋料理の大切な彩りです。飾り切りにしたり、輪切りや短冊切りなどが基本ですね。また、ピーラーを使ってスライスするのもおすすめです!火が通りやすく、食べやすいですよ。
ただし、にんじんを厚くしすぎたり、乱切りなど固まりでの使用は火が通るのに時間がかかってしまいます。にんじんを切る時は薄めにと意識しましょうね。
では、にんじんを使ったかわいい花形の飾り切りの方法をを動画でご紹介します!
にんじんを飾り切りにする方法を動画で解説!ワンランク上のおしゃれな鍋料理の盛り付けに♩
- にんじんを7mm程度の輪切りにする
- クッキー型などを使って花形にくりぬく。このままでも十分かわいく仕上がりますが、さらにひと工夫!
- 花形の短い部分から中心に向かって5カ所に切り込みを入れる。切り込みは厚みの半分くらいまでの深さを目安に。
- 花びらの半分くらいの位置(一番長い位置)から切り込みに向かって斜めに包丁を入れて、花びらに立体感を出します。それを5回繰り返したら出来上がり!
お鍋に2つ3つでも花形の飾り切りにんじんがあるだけで印象ががらっと変わります!
鍋全体に散らすと華やかなかわいい印象になり、1カ所にまとめると上品で繊細な印象になります。見栄えも良くなり、お料理上級者にも見え、インスタ映えですねヾ(。>v<。)ノ゙
白や茶色い食材が多い鍋料理の中で、にんじんの赤い色は彩りのポイントになります。
栄養価も高く、1年を通して手に入りやすい食材なので、ぜひ取り入れてもらいたい食材です!動画を参考に、飾り切りに挑戦してみてくださいね♩
鍋料理の旨味野菜!きのこ類の盛り付け方のコツ
きのこ類を盛り付ける際は、食べやすい大きさに手で分けて、またはカットして盛り付けましょう。
きのこは風味が良く出て、鍋全体においしい出汁が出ます。たっぷり食べたいですね!しいたけやえのき、しめじ、まいたけ、エリンギなどなど、どの種類も鍋にはぴったりです。
とくに、しいたけは半分にカットしたりスライスでもいいですが、にんじん同様にしいたけの飾り切りもおすすめですよ!
しいたけの飾り切りにする方法を動画で解説!ワンランク上のおしゃれな鍋料理の盛り付けに♩
- まずは軸を取り、平らなまな板の上に載せる。
- 包丁で3本のガイドになる切り込みを入れる。
- その切込みに沿って、左右から包丁を入れ、切り落としていきます。しいたけを回転させながら、3本の線になるように、そぎ落として完成!
しいたけの飾り切りは、鍋料理はもちろん、天ぷらや煮物などの際にも使えます。お客様をおもてなしするお料理でぜひやってみてください。料理がワンランクアップします!
鍋料理の葉物野菜の盛り付け方のコツ
鍋料理におすすめの葉物野菜と言えば「白菜」「水菜」「春菊」「豆苗」などなど。「ほうれん草」「小松菜」「にら」も、味付けや一緒に入れる具材によっておいしく楽しめます♩
葉物野菜を盛り付ける時に重要なのは、なんと言ってもタイミングです。
「白菜はしんなりした方が良い」「水菜はシャキシャキ感を残したい」など、野菜の種類、好みなどによって盛り付けるタイミングも変わってきます。軟らかく煮込みたい葉物野菜は先に入れ、シャキシャキの食感を楽しみたい葉物野菜は最後に盛り付けましょう。
また、葉物野菜は鍋の奥側の左右どちらかに入れるとバランスよく盛り付けられます。長さがあるので、鍋のカーブに沿うように入れてみてください。
葉物野菜は鍋には欠かせない食材ですよね!
普段はあまり多くは食べられない葉物野菜も、なぜか鍋にするとあっという間にたっぷり食べてしまいますŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”
鍋料理の人気者!具材ごとに盛り付け方のコツを解説
鍋料理のしらたきの盛り付け方のコツ
しらたきを鍋料理に盛り付ける場合は、臭みを取るための下処理をしてから盛り付けしましょう。水洗いをしたあと、沸騰したお湯でさっと茹でて、食べやすい大きさにカットします。それだけでプリプリとした口当たりにもなります♩
盛り付ける場所は、豆腐、えのき、白菜の芯などの白い食材に埋もれてしまわないように場所を選びましょう。
鍋に入れる前に、丸く形作って入れると綺麗に盛り付けが出来ます。結びしらたきもかわいい見た目で取りわけやすいのでおすすめです!
鍋料理のお豆腐の盛り付け方のコツ
お豆腐と言えば「絹」か「木綿」になるかと思いますが、どちらを使用するかはお好みで大丈夫です。食べやすい適度な大きさにカットして盛り付けましょう。
絹豆腐の場合は、なめらかな食感とツルっとしたのど越しを楽しめます。ただ、とても柔らかいので、崩れやすく扱いが難しいという難点があります。
木綿豆腐はしっかりした食感と食べ応えがあり、鍋のスープも染み込みやすくなります。
スープの味に合わせてどちらの種類を選ぶか決めるのもありですね。ちなみに、すき焼きには焼き豆腐がおすすめです!盛り付けるときは、崩れないように注意してくださいね。
鍋料理のお肉の盛り付け方のコツ
お肉の盛り付けは、食べやすい大きさにカットして準備をしましょう。
豚肉スライスの場合は、カットしてそのまま入れるのではなく、1枚1枚薄めにスライスして丁寧にはがしてから鍋に盛り付けましょう。そのまま入れるとかたまった状態で火が通りづらく、ほぐすのが大変です。
豚肉はその特性上しっかり火を通すことが鉄則ですが、火を通しすぎると固くなってしまうのが難しいところ。予め薄めにスライス出来れば、火が通るのにそんなに時間はかかりません。
鶏肉はじっくりと火を通すと柔らかくジューシーになります。また、鶏団子もおすすめです♩鍋に入れるだけの、出来合いのものも売っているので、それを使うと簡単にできます。
ご家庭で鶏団子を一から作る場合、鶏肉に刻んだレンコンを入れて作ると鶏団子の食感がよくなるのでおすすめですよ。
お肉をよく練って、ふんわりとした食感の団子を作りましょう!
洋風のスープにはブロックベーコンがぴったり。中華風の担々鍋などは、ひき肉やひき肉を使った餃子、ワンタンなども合いますね。
スープに合わせて、お好みのお肉を選んで楽しんでくださいο(*´˘`*)ο
鍋料理の具材に困ったらこちら↓フードコーディネーターおすすめ具材10選です♪
あとがき
- 鍋料理を盛り付ける順番は、土台の白菜→野菜や豆腐→メインの食材→彩り野菜とシャキシャキ葉物野菜で仕上げ→スープ
- 白菜を土台にすると、盛り付けも安定し、白菜にもよく火が通り、ボリューム感のカサ増しも出来て良し◎
- 盛り付けのアクセントになるにんじんやしいたけの飾り切りに挑戦してみてください♩
鍋料理は簡単に作ることが出来て、お肉、海鮮、野菜などなど、どんな具材もおいしく食べられる料理ですね。作り方は簡単ですが、盛り付け方にも少し気を配ってみて、さらにおいしそ~う♡と食卓が盛り上がる鍋料理を作ってみてください!
ちょっとした盛り付け方のコツですが、知っておくと出来栄えが変わりますよ♩
最近は市販のスープの種類も豊富なので、いろいろな具材、味付けが楽しめます。ブログでご紹介した盛り付け方を基本にいろいろアレンジを楽しみましょう( ´ ▽ ` )それぞれの食材のカットの仕方、選び方なども少しずつご紹介したので、参考にしてみてくださいね。
見た目にもこだわったおいしい鍋で、栄養を取って身体の芯から温まり、寒い冬を乗り越えましょう!
本日もブログを最後まで読んでくださってありがとうございます。
これからも「旬」な食の話題でブログを更新しますね。みなさんが料理を作る時に参考になることをたくさんお届けいたしますので、今後の更新もお楽しみに~!
ちなみに…
フードコーディネート事業部のインスタグラムはスタッフ一同で毎日更新中です!ぜひチェックしてみてくださいね( ´ω`)/
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