スイーツをスマホで美味しそうに撮影する方法のコツをフードコーディネーターが解説します。お菓子やケーキをスマホで手軽に美味しそうに撮影しましょう♩
実際に私がスマホで撮影したわかりやすいお手本のスイーツ写真も多数掲載いたします。おうちで、カフェで、レストランで、様々な場所でおしゃれなスイーツを素敵に撮影するテクニック集です。
目次
ライティングのコツ
ライティングというと難しく考えがちですが、ポイントをおさえておくと、簡単に明るくおいしそうな写真を撮ることができます。
スマホカメラでも、本格的なカメラでも、撮影の際にはまずライティングをちょっとだけ気にしてみてくださいね。写真って、光の当たり方ひとつで表情がガラリと変わるものなんです。
私たちは普段撮影する際に、この写真のような「レフ板」と言われるものを使用し、光の当たり方を調整します。
こちら下記の写真を参考にご覧ください。画面右に立てている白い板がレフ板です。食べ物を撮るならこれくらいのサイズで充分です。(A4見開きサイズで自立します)
←こちら左側に窓があり自然光が入ってきます。
この写真のテーブルの場合、左側に窓があり、左の窓から自然光が入っています。窓からの光を反射させて利用するため、窓の対になる位置にレフ板を置きます。
反射光を利用して撮りたいものを明るく見せるのが基本です。
「レフ板なんて撮影専用の道具を持ってないよ~」という方も安心してくださいね。レフ板は白い板(面)があれば代用できます。コピー用紙などの白い紙や、文庫本、手帳などを撮りたいものの横に添えるだけでも明るい写真を撮ることができますよ!
レフ板があるとないとでは、大きな違いが出てくるので、一度試しにやってみてくださいね。
レフ板を使ってスマホ撮影した写真例
というわけで、レフ板を横に立ててスマートフォンで撮ったものが、この写真です。
左側の窓から入る光を反射させるため、右側に白いレフ板を置いて撮影しました。
レフ板が右側にあるおかげで、ちょっとだけりんごの右側にも光が当たっています。ツヤっと反射している部分ですね。
レフ板を手前に置いて撮影する
奥が窓で、奥から光が差し込みます。その光を利用するためレフ板を手前側に置いてスマホ撮影した一枚です。
続いての写真は、同じくレフ板を使用していますが、光が奥から当たっているため、手前側に置いて光を受け止めました。
撮影したいものに対して、手前から光が入ると立体感がなくなってしまうので、そのような場所は避けた方がいいです。
どこから光が当たっているかによって見え方が変わります。
まずはチラシの裏など白い紙でお手軽にレフ板を作ってみて、自分の撮りたいイメージに近い光の当て方を探してみてください。
ちなみに、料理撮影のライティングのコツを弊社のカメラマンが書いたブログ記事もあります。あわせてぜひ読んでみてくださいね(^^)/
構図のコツ
続いては、構図についてお話します。
先ほどの焼きリンゴを引き続きスマホで撮影してみますね。
構図を変えたり、どこまで寄って撮影するかで、同じ被写体でも印象が大きく変わるのを比較してご覧ください。
寄って撮る
先ほどの写真より、ぐっと迫力が出て、りんごのつやや、クリームの質感などよくわかりますね。広い画は雰囲気を作りやすく、また、寄りの画は迫力のある写真になります。
スイーツを撮る場合は、飲み物やカトラリーなどを置いたり、かわいい柄のクロスなどを敷いて写真全体の雰囲気を作るのもおすすめです。
俯瞰で撮る
また、最近インスタグラムなどでよく見かける構図で撮影してみました。
真上から撮る構図のことを「俯瞰(ふかん)の構図」といいます。
この焼きリンゴのように立体的なものは、横から撮った方が全体像がよくわかります。ですが、俯瞰で撮る場合はりんごの帽子の部分だけ少しずらしてみたことで、クリームが見え、写真に動きが出ました。
角度に合わせて盛り付けを変えてみると、また違った表情がでてきます。
撮影する際に、いろいろな角度からカメラを当ててみて、どのような見え方になるか試してみるのもおもしろいですよ。
フードコーディネーターがよく使うテクニック
ここからは、私たちが一眼レフカメラで撮影した写真を例に、フードコーディネーターがよく使うテクニックをご紹介します。スマホ撮影でも同じく使える撮影テクニックなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
長皿にタテに盛り付けてみる
これからの時期にぴったりのチョコレートを使ったスイーツ「チョコレートラスク」と「チョコがけフルーツ」の写真を2枚ご紹介します。
この2枚の写真は、どちらも撮りたいものを縦に配置して撮影しました。
縦配置がおすすめの理由は、画に奥行きがでて、スタイリッシュな、おしゃれな雰囲気の写真になります。
SNSなどにおしゃれなスイーツの写真をアップしたい!という方におすすめです。ギフトカタログの表紙っぽい洗練された構図です。
余白を演出する
お菓子はそれだけで形がかわいいものが多いので、配置、並べ方、写真の余白を利用することで、写真全体がかわいい雰囲気になります。
画面全体にものを写すのではなく、一番伝えたいポイントが目立つようにあえて余白を多くとるイメージです。
余白を活かす撮影例:トマトゼリーの赤を目立たせる
先ほどと違い、少し斜めに角度をつけて写真を撮ることで、動きが出ますね。
トマトの赤が際立つように、クロスは淡い色のものを使用しました。
余白を活かす撮影例:クッキーの形を目立たせる
クッキーの形がカワイイので、その形が目立つように、お皿には置かずクロスの上に並べてカワイイ形が目立つようにしました。
奥には濃い色の木のボードを置くことで、淡い雰囲気の中に適度に締まった印象を与えます。
このように、料理撮影時には盛り付け方や構図をフードコーディネーターとカメラマンが力を合わせて考えます。
「プロの盛り付けや撮影のテクニックをもっと知りたい!」という方は、ぜひ私たちフードコーディネート事業部主催の料理教室にぜひご参加ください!(*^_^*)直に学ぶことが出来る絶好の機会ですよ。
スイーツ撮影におすすめのお皿や小道具はコレ!
被写体となる料理を際立たせるために、私たちは様々な小道具を使用して撮影しています。(スタジオ内にお皿は1500枚以上、クロス類は300枚以上あります)
小道具を使って雰囲気づくりをするテクニックをご紹介しますね。
一緒に味わいたい飲み物を置いてみる
このように飲み物を置くと、食べるシーンを見ている人が思い浮かべやすくなりますね。
また、木のトレイの間にペーパーを敷くことで、似た色のものを合わせることも可能になります。
雑誌を置いてみる
ナチュラルな雰囲気で撮影したアイスの写真です。
奥の余白には雑誌を置き、おしゃれな雰囲気を演出しました。
ここにもし英字新聞があったら、まるで海外ドラマのワンシーンのように見えるかもしれませんっ(ノ≧ڡ≦)
料理写真の撮り方に関連するおすすめのブログ記事
料理を撮影する方法について興味がある方にはこちらの記事もおすすめです!
カメラマンが書いたブログ記事です( ๑❛ᴗ❛๑)
あとがき
今回のブログでは、まずは簡単にお試しできそうなスイーツ撮影のテクニックをご紹介しました。
おしゃれで可愛らしいお菓子やケーキなどのスイーツを見るとついつい写真におさめたくなりますね。そんな時にこのブログ記事を思い出して頂けたら嬉しいです!
自分で作ったお菓子を撮影してSNSにアップする時などでもぜひ活用してくださいませ♩
それでは、今日もブログ記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。
今回はフードコーディネーターの加賀城が担当いたしました。また次回の更新でお会いしましょう!(^-^)
フードコーディネーター加賀城
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