フードスタイリングについて解説します。フードスタイリングのコツ、フードスタイリストについて、実際にプロのスタイリングで撮影したフード写真とともに、わかりやすく丁寧にお話しいたします。
プロのフードスタイリングを知りたい方、おうちで出来るフードスタイリングの基本を知りたい方、フード業界でのお仕事に興味がある方にぜひ読んで頂きたい内容をまとめました♩
目次
フードスタイリングとは
フードスタイリングとは、メインの被写体になる料理やその全体のテーブルコーディネートなど「食」のシーンを最高の演出で仕上げるのプロの仕事です。
フード業界の現場で働いている私にとって、フードスタイリングは料理や食卓を美味しく楽しく魅せることだと思っています。どんな料理でも、食器やカトラリーや一緒に置く小物によって、テーマに沿った食べるシーンが連想できるスタイリングが出来ます。
フードスタイリストとは
フードスタイリストとは、様々な「食」のシーンをトータルコーディネート(=スタイリング)する プロフェッショナルのことです。
テーブルクロスから食器、ランチョンやカトラリー、小物やお花など、食卓を彩るための様々なテクニックを駆使して最高の演出をするのがフードスタイリストです。
例えば、ファッション業界でも洋服や小物など様々なものをコーディネートして魅力を引き出す「スタイリスト」と呼ばれるプロフェッショナルの皆様がいらっしゃいますよね。
スタイリングを担当するプロフェッショナルはフード業界でも必要とされます。「テーブルコーディネート」と言われることもありますが、食の空間をトータルしてスタイリングするプロが、私が思うフードスタイリストです。
フードスタイリングの基本の3つのコツ
ここで、フードスタイリングの基本になる3つのコツをご紹介いたします。
皆様のおうちの食卓でも取り入れやすいポイントですよ。ぜひ試してみてください!
食卓のテーマを決める
まず第一に、食卓のシーンや時間帯などのテーマを決めましょう。
ポイントになるのは、どんな人に食べてもらいたいか。何人で食べるのか。つまり「いつ、どこで、誰と」ということですね。スタイリングがブレないようにするために、まずはテーマをしっかり定めることが重要です。
全体のトーンを決める
続いて、食卓の全体のトーンや色味を決めましょう。
- 全体の印象…「明るい」か「落ち着いた感じ」等
- 全体の色味…「原色系」か「淡いパステル系」か「シックな暗色系」等
- 目指したい雰囲気
色のトーンを揃えることもとても重要です。色の系統が揃っているだけでもグッと雰囲気が高まり、第一印象が決まりますよ。
ちなみに、私たちフードコーディネート事業部の料理撮影スタジオでは、お客様からの様々なご依頼に対応出来るようにクロス類も多種多様に300種以上揃えています。
クロス専用のラックに、色の系統や、柄の系統、生地の質感ごとに分けて並べています。
メインメニューから料理を決める
そして、食卓に並べる料理はメインメニューから決めましょう。
メインメニューを決めてから周りに置くサイドメニューや小物を考えると、全体を見ながら仕上げることが出来るのでおすすめですよ。
ちょっと上級者向けのフードスタイリングのテクニック:小物の選び方
雰囲気を演出するおしゃれな小物
メインの被写体となる料理と一緒にスタイリングする小物には様々なものがあります。
例えば、おしゃれな洋書や雑誌を添えてみるとよりいっそうハイセンスな食卓の雰囲気になりますね。また、スイーツ類のスタイリングの場合はちょっとした彩りとしてミントの葉を添えることが多いです。
これから食べる雰囲気を演出するために、スプーン等のカトラリーを添えることもよく使うテクニックです。
場の華やかさを演出するお花
お花があると華やかで温かみのある雰囲気になりますね( ˶˙ᵕ˙˶ )
生花も造花も、スタイリングに合わせて使い分けます。長丁場の撮影の場合は、お花がしおれないように造花を使うことが多いですね。生花派の方は、最近はご家庭用ブーケとして小さめのものが販売されているのを見かけたことがあるので、おうちに飾るのも素敵です。
かわいい置物や、あまり高さのない花瓶に小さな花や、アイビーのような緑をいれるだけでもスタイリングの雰囲気が変わってきます。
グラスや食器の高さにも注目
花瓶やグラス、食器に高さがあると、写真を撮るときに抜け(後ろに映る壁など)が必要になるのでより高度な撮影になります。
フードコーディネーターとは
私が考えるフードコーディネーターとは、料理を主体として美味しそうに魅せていく職業だと思います。
食欲をそそるシズル感あるフード撮影などはプロのフードコーディネーターの腕の見せ所になりますね!
フードコーディネーターの仕事については他記事でさらに詳しくご紹介しています。こちらも読んでみて頂けると幸いです。
フードスタイリストとフードコーディネーターの違いとは
私たちが働くフード業界において、両者に決まった違いはありません。
どの仕事がフードスタイリストのもので、どの仕事がフードコーディネーターのもの、という線引きは基本的にありません。どちらの言葉でもほぼ同じ意味として通じます。
フリーでご活躍されている業界内のプロの方々は、肩書を「フードスタイリスト」や「フードコーディネーター」や「料理研究家」などなど各々のお好みで決めたり、人により様々です。
あとがき
今回は私が思う「フードスタイリスト」についてご紹介いたしました。
どの職業も食を彩る職業であることに違いはありません。
ここでひとつ業界の話し。
実は、プロのフードスタイリストさんやフードコーディネーターさんでしか借りることが出来ないレンタル食器のお店があるんです。なかなかイメージに合う食器が見つからず、1回の撮影のために購入するのはもったいない場合はこのレンタル食器屋さんを何軒か回ったりして食器をスタイリングします。
お店の中には大きめのテーブルがあり、そこでスタイリストさんたちが頭を悩ませながらたくさんの食器やカトラリー、小物を合わせてイメージを作っています。
ある意味センスが問われる職業でもあるので、正解がないのが面白い点でもあり、難しいところでもあります。
オージーフーズフードコーディネート事業部には、多種多様なプロのフードコーディネーターが在籍しています。同じ料理でもコーディネーターによってそれぞれ個性あるコーディネート力が発揮されますよ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
私たちのInstagramもスタッフ一同で毎日更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね。イイネやフォローも頂けるととっても励みになります!いつもありがとうございます!
料理を作ることが好きな方、食べることが好きな方、料理の映える盛り付けに興味がある方に少しでもお役立ていただけたら幸いです。
それでは…
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました♡
これからも様々な食に関するブログ記事をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いします(*˘ᗜ˘*)♩
フードコーディネーター小川
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