フード撮影の特長とは、プロにフード撮影を依頼すると美味しそうな料理写真が出来る理由について、プロのフード撮影の現場の様子がわかる写真とともに詳しく解説します。
フード撮影専門のプロであるフードコーディネート事業部のフードコーディネーター下川が解説します。フード撮影用の機材の特長などについては、弊社のフードカメラマン岡本さん(月刊誌の担当経験ありのプロ中のプロの方)にも詳しく聞いてみました!
実際に僕たちが撮影したフード関連の写真や動画の撮影例も掲載いたしますね。
目次
プロが撮る「フード撮影」とは
プロにフード撮影を依頼するメリット
その食料品や料理の特長をどれだけ活かして撮影できるかは、プロのカメラマンとフードコーディネーターの連携があってこその、クオリティの高い写真や動画が出来上がります。
また、プロのカメラマンはお客様のイメージをグッと引き出し、食材の魅力が最大限に引き立つ演出を考案し、想像以上の「美味しそうな」写真にすることができます。これだけでもフード撮影をプロに撮影を依頼するメリットと言えるでしょう!
実際にフード撮影サービスをご利用くださったお客様から「以前は会社で自分たちで撮影していましたが、自分たちでは限界があり今回依頼させていただきました」などのありがたいお声を多数いただいております。
フード撮影を行う時は、カメラマンの知識や技術が重要です。撮影する料理の季節感、食べるシーン、イメージの変化はカメラマンの撮影技術やライティングテクニックでどのようなシチュエーションにも柔軟に対応出来るように腕を磨いていますよ。
もちろん、僕たちフードコーディネーターの技術もフード撮影に重要です!!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
フードコーディネーターは、主にテーブルコーディネートや調理、盛り付けを担当します。ご依頼内容により、新たにレシピ考案をする場合もありますよ。
「この料理にはどんなテーブルクロスが合うかな、食材が映えるお皿はどれかな、テーブルの季節感を出す小物を添えようかな」等々を調整し、お客様とカメラマンと力を合わせて最高のフード撮影を実現します。
ひとつの商品を撮影をする際、これだけ様々な要素に気を配る必要があるのと、カメラマンとフードコーディネーターの連携があってこそのプロのフード撮影です!
プロのフード撮影例とポイント解説
ドリンクの撮影例(動画)
例えば、ジュースやビール等のフード撮影の場合。
単純にビールを美味しそうに撮影するだけならSNSを見ると誰でも撮れます。
しかし、プロのフード撮影となると、ビールの泡と液体の量、バランス、泡のシズル感、泡の鮮度、コップの水滴の量などなど、ひとつの撮影に対してもこれだけの注意点に意識を向けながら撮影をしていますよ!(ง •̀_•́)ง
ご飯の撮影例(写真)
ほかほかのご飯の撮影の場合も、米の粒感をしっかり立たせる、お米の艶感をもっと演出させる、湯気のシズル感、お米のポテンシャルを最大限まで引き出せるのがプロのフード撮影であり、カメラマンとフードコーディネーターが必要な理由です!
ちなみに、「シズル感とはなんぞや?」と思った方はこちらの下記記事も読んでみてくださいね(•̀ᴗ•́)و ̑̑
フード撮影のプロが使う機材とは
カメラ
カメラも用途に合わせて適宜使い分けます!
どのような媒体に使う写真を撮影するのか、解像度はどれくらい必要なのか、お客様がイメージするシチュエーション、等々の条件を事前にヒアリングし、カメラマンが撮影に使用するカメラとレンズを決めます。
ホームページやSNSに使う画像はメールでもお送りできますが、店頭や展示会で使用するポスターや看板などは画像を引き延ばして使ったりもしますので、より解像度が高い画像が必要な場合など、お客様の画像を使用する用途に応じて機材を変えています。
また、動画撮影の場合はどれくらいのスローモーションが撮れるか等々もカメラ選びのポイントですね。
レンズ
撮影にはカメラが一番必要だと思いがちですが、実はレンズもカメラと同じくらい重要なアイテムです!みなさんの周りにもレンズを複数種類もって撮影している人もいらっしゃるかと思います。
カメラマンの小牧さんが書いたレンズに関する記事もありますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
ズームレンズは解像度が低く、レンズを取り換えなくても万能に使えるものもあります。
プロのカメラマンは被写体となる商品に合わせてレンズを取り換えて撮影し、その商品、画像の活用場所に応じたレンズも選んで撮影します。
商品に合わせたレンズ交換は経験と知識がないと出来ないプロのカメラマン技術です!
モニター
モニターは撮影した画像を映し出して確認したり、画像の編集作業を行うものです。
実際の撮影している現場で見ている画像と、送られていた画像が少し違うものに見えてしまうという場合があります。それは画像を見ている環境で変わってきます。明るい所で見るのと、暗いい所で見るのでは出来上がった画像も変わって見えてしまうことがあるのです。
そこで必要な機能は「キャリブレーション」です。これはモニター自体が環境に応じて明るみを調整してどこにいても同じ画像に見えるようにしてくれます。
余談ですが、iphoneにTrue Toneという機能がついています、環境に応じた明るさに勝手に調節してくれるという機能です。
また画像編集は、撮影したものを編集で無くす事はできますが(ちょっとした汚れなど)、無いものを編集で追加したいというのはできません(そこまでやるとCG加工といいますか、実物とだいぶ違ってきてしまいますので…)ので、注意してください。
スタンド
フード撮影は1度決めたアングルからうごかすことはそんなにないので、カメラスタンドで固定するのは必要になります。常に同じアングルでの撮影ができます。
フード撮影はポジションを決めてから、改めて盛り付けの調整をするので、アングルを固定できるスタンドは重要な役割をしています。
照明・ストロボ
弊社の撮影スタジオでは「ストロボライティング」を使用しています。
フード撮影の現場で照明機材はとっても大切な機材の一つです。カメラマンのライティングで四季を演出する事ができたり、室内にいるのに外にいる雰囲気の撮影ができたりと、さまざまなシチュエーションに合わせることができます。
時に重要なのは「ハイライト」と言われるツヤっとした美味しそうなこの感じ。この技術はプロでないと難しい技術ですよ! (๑•̀ㅂ•́)و✧
カメラマンの小牧さんが書いたライティングに関する記事もありますので、より詳しく知りたい方はぜひこちらの記事も読んでみてくださいね!
撮影機材のストロボについては、カメラに直接取り付けるタイプのものや、大掛かりな照明器具タイプのものなど様々です。
ひとつの角度からフラッシュを当てるのではなく、複数の照明機器を同時に使いこなし、どの角度からどれくらいの光量で当てるかなどなどもプロの撮影テクニックになります。
撮影台
撮影台と呼ばれる、商品を置いて撮影する台のことです。
形状の撮影では商品を並べて俯瞰で撮影したり、クロスを敷いて食器、料理を並べれば食卓風景の撮影もでききます。
撮影台は大きい方が単品撮影や集合撮影など様々な撮影ができますよ。
ランチョン・クロス類
商品のイメージをランチョンやクロスでも演出します。
高級感重視の落ち着いたイメージ、ポップで明るいランチのイメージなど、お客様の要望に合わせて色味や明るみ等、雰囲気に合わせてランチョンやクロス類を選んで使用しています。
ランチョンが派手すぎると商品が目立たなくなってしまうなどがあるので、そのような事も考えながら選びます。
食器類
フード撮影なので、食器は重要なアイテムです!
和洋中と様々な食器があれば、どんな商品んにも対応できます。食器の選び方もお客様の商品のイメージ、量など考えながら選び盛り付けをします。
キッチンスタジオ
また、最近のフード撮影の流行の傾向として、キッチンの背景込みで実際に調理中の風景を撮影するご依頼が増えてきています。
そのようなご依頼にも対応できるように、フード撮影専門のキッチン設備を完備した撮影スタジオも開設いたしました!୧(๑•̀ㅁ•́๑
あとがき
プロのフード撮影となると、誰もがマネできるほど簡単なことではありません。様々な道具や設備、フード撮影について熟知したカメラマンの技術や知識、フードコーディネーターとの連携が最高の写真や動画を作り上げます!
プロに撮影依頼をして、よりいっそう「美味しそう」で「食べたいな」と気持ちが伝わる写真や動画を活用して商品を販売するのが、売り上げを伸ばす近道だと言えますね!
いつでもご依頼、ご要望、ご相談など承っております。スタジオ見学も可能です。
フード撮影に関することで気になることがありましたら、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。よろしくお願い致します!
レシピ本の写真、チラシの写真、SNSで検索した写真が綺麗でいいな~思ったり。
また、僕たちのブログを読んでくださっている皆さまには、「私も綺麗な写真を撮りたい、撮ってはいるけどいまいち納得のいく写真にならない」と、お悩みになっている方がいるかもしれない。と思って今回の記事を書いてみました。
何かヒントになることがあれば幸いです(ง˙o˙)ว
これからも季節の料理に関する話題や、撮影に関する話題でブログを更新しますね。
どうぞお楽しみに!
最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。
フードコーディネーター下川
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