お盆の来客時や親戚の集まりの時のおもてなし料理をフードコーディネーターがご提案。
お盆の時期におすすめの簡単に作れるおもてなし料理や、おすすめの盛り付け方のコツ、お盆の食事文化の豆知識も含めてお話しいたします。皆さまのご家庭で参考にしていただければ嬉しいです(´∪`*)
お盆の時期におすすめ!簡単に作れるおもてなし料理
まずは簡単に作れるおもてなし向けのお料理をご紹介しますね。
前菜、メイン料理、デザートと順番に解説します。ご来客の皆さまにも喜んでもらえること間違えなしの盛り付けで食卓に並べましょう(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
それぞれのメニューにもっと詳しく解説しているブログ記事もございますので、あわせてご紹介いたします。そちらの記事もぜひご一読くださいませ。
お盆料理と行事の意味についてはこちら↓
前菜「きゅうり巻きサラダ」
一見すると手の込んだサラダに見えますが、作り方はとっても簡単!
材料
- きゅうり
- クリームチーズ
- パプリカ
- 人参
- パクチー
作り方
- きゅうりをピーラーで薄くスライスし、中にクリームチーズ、パプリカ、人参、パクチーを入れて巻きました。
- 2~3本にキュウリを巻き付けて、さらにもう一枚巻き付けると器になり、その中にお好みの具材(ポテサラやマリネなど)盛り付ける方法もあります。
- もう少し大きめな器が良い方は、小鉢の底に巻き付けて大きめな器を作ることもできます。
おすすめポイントは、一口サイズで食べやすく、先に作っておいて冷蔵庫で冷やし、お客様がきたらお出しできるところ。なんて気の利いた前菜なんでしょう!と喜ばれること間違いなしですね。
簡単に作れるので、ピーラーだけは危ないので大人がやってあげて、お子様やお友達と一緒に仕上げの巻き巻きしても楽しいですね♩٩(๑>∀<๑)۶
サラダについてもっと詳しく知りたい方はこちらのブログ記事をどうぞ!
前菜「ひとくち素麺」
そうめんを一口サイズにくるっと巻いてそこにお好きな具材をトッピング!
取り皿にとってもらい、めんつゆで召し上がっていただきます。そうめんは長時間置いておくと固まってしまうのですが、一口サイズにすることで取りやすく、食べやすいのでおすすめの盛り付けアレンジです。
冷蔵庫にある野菜や海鮮ものなどをトッピングするだけで簡単華やかなプレートに!
素麺が「白」なので、トッピングの色も映えますね。トマト、いくら、えび、など赤い色の食材や薬味の緑色があると上級なカラーコーディネートに見えちゃいます(*ゝ∀・*)ノ
素麺についてはこちらのブログが詳しく解説しています♩
「夏場に素麺をたくさん頂いちゃった!」なんて時にも読んでいただきたい記事です☆
メイン料理「お刺身盛り合わせ」
お刺身を買ってきてパックのまま出すのは味気ないですよね。せっかくですから、おうちにあるお皿に盛り付けて食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
大皿に盛り付けるのはバランスが大事なんです。大葉やツマの添えものも使って、赤みや白身、青魚等バランスを見て盛り付けてみて下さい。すだちを切ってのせるだけでもグッと爽やかですよ♪
青い大き目のお皿に盛り付けると涼しげで良いですね。
お刺身の盛り付け方のコツの詳細はこちらのブログを参考にどうぞ!
メイン料理「かつおのたたき」
材料(2人分)
- かつおのたたき …200g(8~10枚)
- 紫たまねぎ …1/4個
- トマト …1/4個
- 青ねぎ …適量
たれの材料
- 醤油 …大さじ1
- 酢 …大さじ1
- ごま油 …大さじ1/2
- 砂糖 …小さじ1/2
作り方
- ①:たれの材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせておく。
- ②:紫たまねぎ、トマトは1cm程度の角切りにカットし、①に入れて和える。
- ③:青ねぎは小口切りにする。
- ④:お皿にカットしたかつおを並べ、②をかけ、全体的に青ねぎを散らす。
ポイント
かつおのたたきに相性抜群の添え野菜は、玉ねぎスライス、ねぎ、みょうが、生姜などの薬味、そして今回はトマトも合わせてみましたよ。さっぱりと食べられるのでおすすめです。
添える野菜や盛り付け方を変えると一気に印象が変わります。
また、お刺身の場合は、横に並べることが多いと思いますが、お皿に丸く並べると、かわいらしい印象になります。夏はぜひガラスのお皿をおもてなしに取り入れていただきたいです。食卓が涼し気な印象になり、お皿からも季節を感じていただけると思います。
メイン料理「煮物」
煮物は作り置きできますので、急なお客様にもお出し出来て便利ですよ。
人参を飾り切りしたり、手綱こんにゃくにしたり、きぬさやを最後にトッピングするだけでおもてなし感が出ます。
煮物はそのご家庭の味が出るのでいいですね。ほっこりします(*´꒳`*)♡
メイン料理「ちらし寿司」
酢飯にどどんとカニとイクラをトッピングするだけで豪華に!
きぬさやや錦糸卵をプラスするだけでより華やかになりますね。簡単に作れて、食卓が豪華になるおもてなし料理の定番ですね。
お好みの具材をトッピングして楽しみましょう。普段使っているお皿でも良いのですが、おひつや桶に盛り付けるとより特別な雰囲気がでます。
ちらし寿司についてはこちらの記事がおすすめです(*´∇`)ノ
デザート「スコップケーキ」
冷蔵庫に冷やし固めて置いて、食べたいときに食べたい分だけお出しできるスコップケーキもおもてなしに活用できるメニューですね♩
お客様の人数が直前までわからない時もありますよね!?人数分のデザートを買うにしても、もし数が足りなかったら…なんて心配も、とりあえず大きめのスコップケーキを作っておけば安心です(笑)
今回はフレッシュなフルーツを使っていますが、缶詰のフルーツを使ってもおいしくできますよ。スポンジもわざわざ焼かなくても、市販のケーキ用スポンジを買ってきて柔らかめの生クリームとフルーツをのせるだけで完成です☆
親戚一同の集まりで食べたい大人数向けおもてなし料理
お盆の時期は遠くにお住いの親戚の方々が集まったりする日もありますよね。せっかく大人数が集まるなら、みんなに楽しく美味しくお料理を召し上がっていただきたい!
そんな時も肩肘張らずに、普段の料理を素敵に盛り付けるだけで充分におもてなし料理になりますよ。大人数で食卓を囲む時におすすめのお料理、お皿や盛り付け方のコツ、野菜の切り方のコツをご紹介いたします。
豚しゃぶサラダ
普段の豚しゃぶサラダがおもてなし料理になりました。これにはちょっとした盛り付け方の4つのコツがあるんです。
- それぞれの具材ごとに盛り付ける。
- 野菜の切り方を工夫する。(ミョウガやネギは千切り、きゅうりはピーラーで薄切り)
- 揚げ茄子をあえて切らずに主役にする。
- スプラウトなど水菜以外の野菜を使ってみる。
いかがでしょう。おうちでも出来るコツばかりなので、ぜひお試しくださいませ♩
手のせ寿司
手巻き寿司ならぬ、手のせ寿司!!
手のせ寿司とは、シャリだけの巻き寿司を用意しておいて、あとはお刺身をトッピングして食べるだけのお寿司です(ノ’ω’)ノ簡単で可愛い♡みんなでワイワイ言いながら好きな具材をのせて楽しめますね。
写真映えもするおすすめのお料理です☆
フルーツコールドブリュー
フルーツコールドブリューとは、実はひそかに流行っているおしゃれなドリンクです+.(´∀`*).+゚.水だしコーヒーにフルーツを入れてコーヒーを爽やかに飲みやすくしたものです。
暑いお盆の時期におすすめのアイスコーヒーのアレンジです!
カフェの本場であるイタリアには、コーヒーにレモンをちょい足しした「カフェ・ロマーノ」というドリンクがあるほど、コーヒーとフルーツの相性ってぴったりなんです。
最近は水だし用のコーヒーが売っていますので、水だしアイスコーヒーを作っておいて、コーヒーの中にフルーツを漬けておくだけでOKです。柑橘類が定番ですが、お客様のお好みに合わせたフルーツを選んでみても良いですね♩
コーヒーが苦手っていう方もこれならゴクゴクいけちゃうかも!?甘さが足りないって方はハチミツやマーマーレードジャムを入れると美味しく飲めますよ。
お盆に食べるべき行事食はあるの?
お盆とは
「盆」とは、古くから日本に伝わっていた祖先の霊に感謝する行事です。
東京都では新暦の7月13~16日にお盆の行事を行う地方もありますが、全国的には旧盆の8月13~16日のほうが一般的ですね。
13日の夕方に「迎え火」を焚いて祖先の霊を迎えします。そして、お供え物をしてまつり、16日に「送り火」を焚いて祖先の霊を送るのがお盆の流れです。
ではこの間何を食べるのが一般的なのでしょうか。
地域や家系によって異なるようです。
お盆の間は「お迎え団子」から「送り団子」へ、食べるものが日替わりの地域もあるそうです
お盆は日本全国各地それぞれの地域やご家庭ごとに根付いているものなので、とくに「これ!」という決まり事はありません。地域の文化によるんですね。
お盆の間に食べるものが日替わりになっていたという話を聞いた事があります。
例えば・・・
- 13日→「お迎え団子」あんこを乗せた団子、タレをからめた団子など種類も様々
- 14日→「おはぎ」
- 15日→「そうめん」
- 16日→「送り団子」として、白い団子
といったように、それぞれ日替わりで食べるという地域がかつては多く見受けられたそうです。ご先祖様が帰ってくるお盆だからこそ「お迎え団子」から始まって、「送り団子」でまた来年、ですね。
お盆に食べる「おはぎ」に込められた意味とは
お盆の時期に馴染みのある「おはぎ」も、大切な意味が込められています。
ご先祖様の霊を供養する際に、魔よけの力がある小豆と五穀豊穣の願いを込めたお餅を使用したおはぎをお供えするという意味があるそうですよ。
子供の頃、お盆の時期にはおはぎが食べられると喜んだ覚えがあります。私の夏休みの思い出です(*´ー`*)
お盆に精進料理を食べる地域もあるそうです
親族が集まって、皆で精進料理をいただく地域もあるそうです。これは殺生を禁じる仏教の教えに則ってのこと。
精進料理は「五」の調理法に従って作られる料理を意味します。
- 五つの調理法(生、煮る、焼く、揚げる、蒸す)
- 五つの味付け(甘い、辛い、すっぱい、苦い、塩辛い)
- 五つの色(赤、白、緑、黄、黒)を使った料理
出汁に使われる食材は、昆布、干ししいたけ、かんぴょう、切り干し大根、高野豆腐など。
その出汁をベースに豆腐・納豆・ゆばなどのタンパク質源や、ごま・くるみ・植物油などの脂肪源、そして季節の野菜を組み合わせ、これを各家庭で工夫をして精進料理を作っていたそうです。
精進料理は「いのちの大切さ」を伝え、感謝することを忘れない手段の一つだと思います。
現在、様々な食材が手に入るようになりましたが、和食の基本の精進料理を作ってみる良い機会かもしれません。
また、夏の暑い時期に和食の基本の精進料理で体を整えてみてはいかがでしょうか。
お盆にお供えするお菓子のおすすめは
お盆でお供えするお菓子の定番といえば「落雁」のイメージがあります。
落雁はお盆の暑い時期でも日持ちするので果物を模して代わりとしても用いられていますね。和三盆を使用したこだわりの落雁は口どけがよく、お茶に合います。
また、故人の好物のお菓子や日持ちするお菓子も好まれるようですよ。人気があるものは水ようかん・カステラ・おかき・ふまんじゅう・ゼリー・どら焼きなども良いですね。
手土産などを探す時は、お店などで聞いてみても良いかもしれませんね。
あとがき
お盆の料理について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
お客様、親戚の皆様と集まる大切な機会です。せっかくの機会ですから、心を込めたおもてなしでお迎えしたいですよね。お子様がいると夏休みの思い出の食事にもなりますよね。
どんなお料理でも、気持ちが込められていればそれだけでおもてなし料理です。そこに盛り付け方やお皿選びをちょっと工夫してあげるだけでも~っとステキになります。
今年のお盆の準備に、このブログを参考にしていただけたら嬉しいです。
今日もフードコーディネート事業部ブログを読んでくださってありがとうございます!
これからも季節ごとの「食」をテーマにブログを更新します。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
フードコーディネーター棚原
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