お刺身のツマの種類から、定番人気のお魚のお刺身の盛り付け方のコツをフードコーディネーターがわかりやすく解説します。
お刺身の盛り付け方を人気の海の幸(アジ、マグロ、カツオ、タイ、エビ、ホタテ)ごとにお手本の写真つきで詳しく解説します。また、お刺身に欠かせないツマの種類、お皿の選び方も解説します!
目次
今回のブログ記事は築地市場の老舗の氷川水産株式会社様とのタイアップでお届けいたします!
お刺身の盛り付けにおすすめの添え物「ツマ」の種類とは
お刺身盛りに欠かせない添え物は「ツマ」と呼ばれます。
もともとはお刺身に添える海藻類がツマと呼ばれていたそうですが、今ではお刺身のつけあわせの添え物全般をツマと呼ぶようになっていますね。
お刺身を盛り付けるその前に、ツマを忘れずに用意しましょう☆
まずはツマのお話しから詳しく解説いたします。
実は、ツマたちって、ただ盛り付けを華やかに見せるだけじゃないんです。
生魚の匂いを消す役割があったり、抗菌作用のあるわさびはお刺身の傷みを防ぐ役割もあり、お腹の消化を助ける役割もあるんです。
まさに、お刺し身にとっての「妻」と言える大切な存在なんですね♡
白髪大根
お刺身盛りといえば、細~く切った大根。見ためそのまま白髪大根とも言われます。
横に添えたり、下に敷いたり、お刺身に欠かせない存在です。大根を薄~くかつらむきしたものを細くカットして作るのですが…、これは職人さんの技ですね。
おうちで手軽に試せる白髪大根の作り方は、ピーラーを使うのがおすすめです!
大根をピーラーで薄く均等にスライスして、スライスした大根を千切りにしてみてください。シャキシャキの白髪大根を作れますよ。大根と同じようにカットしたにんじんやきゅうりを加えるとより彩り華やかになるのでおすすめです♪
また、お店で白髪大根だけ購入することもできますのでご活用ください。100円均一ショップで白髪大根用のスライサーが売っているのを見たこともありますよ!
大葉
お刺し身のツマの大葉の盛り付け方のおすすめは、白髪大根とお刺身の間に大葉を挟むのがおすすめです。白髪大根→大葉→お刺身の順に盛り付けると高さが出て見栄えが良くなります!
食べる時に、大葉をお刺身に巻いて一緒に食べるとまた一段とお刺身の風味が豊かになりますね(๑´ڤ`๑)♡
レモン・すだち
爽やかな柑橘類であるレモンやすだちをお刺身のツマとして盛り付ける時は、レモンは簡単にスライスして、すだちはスマイルカットなどがおすすめです。
ちょっと醤油に絞ると風味がでていいですね。想像するだけでもお酒に合いそうです♡
にんじん・きゅうり
にんじんやきゅうりをお刺身のツマにするコツは、細く切って大根など他のツマに混ぜると色が映えておすすめです。飾り切りも良いですね!
にんじんやきゅうりはわさび台として使う場合もあります。クッキーを作る時に使うような型抜きで紅葉型などにしてみると簡単&おしゃれに盛り付けが出来ますよ♪
紅たで
紅たでは、紅色の葉で料理を彩ることに加え、殺菌・抗菌作用としても効果があるそうですよ。
ちなみに、たでは漢字で書くと「蓼」と書きます。
関西中心に人気のツマです。地域の食文化として「関東のお刺身は菊が添えてあって、関西のお刺身にはこの紅たでが添えてある」なんてお話しを聞いたことがあります。
菊
食用の菊です。お刺身のツマとして使う時は「つま菊」と呼ばれます。
見た目はたんぽぽのように小さく、よく「お刺身のたんぽぽ」と言われがちですが(笑)、食用菊ですよ!食べられます୧꒰*´꒳`*꒱૭✧
こちらももちろん、お刺身と一緒に食べるのがおすすめです。菊の花びらを少しちぎって醤油に入れて、お刺身と一緒に味わいましょう。菊の風味を楽しめますよ♪
わかめなどの海藻類
わかめの他に、赤や緑、白い海藻が添えられている時ありますよね。これは「とさか」という海藻の一種です。にわとりの頭のトサカに似ていることから、この名前がついたみたいです。
海藻サラダに入っていることで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
花穂(はなほ)・穂紫蘇(ほじそ)
花穂とは、咲きかけの花をつけた「しそ」の穂です。花穂紫蘇(はなほじそ)ともいいます。穂紫蘇とは、しその穂の若いもののこと。花穂の若いものということですね。
お刺身のツマとして食べる時は、茎を持って箸でしごいて実を醤油に落とします。つま菊と同じような感じですね。
穂紫蘇を落とした醤油にお刺身をつけて食べると風味が最高です♡
わさび・生姜
生わさびが手に入ったら、目の細かいおろし器を使って、「の」の字をかくようにゆっくりとおろします。おろしたわさびが空気に触れるとどんどん辛みが抜けるそうなので、すぐにお皿に盛って食べてくださいね。
お刺し身のツマって食べる?食べない?
お刺し身と一緒に盛り付けられているツマは、食べるためにお皿に盛られています。ツマも美味しく食べるのがおすすめです。お口直しのため、消化を助けるため、などきちんと役割があるんです。
ツマは食べるもの?食べないもの?…って気になりますよね(・◇・。)?
お刺し身の食文化としては食べてもOK!です。
ただし、「お刺し身パックなど長時間店頭に並んでるツマは鮮度が気になる…」という方もいらっしゃると思います。無理に食べる必要はありません。「お刺身という食文化としては食べるために添えてあるものなんだな~」と、知識として押さえておいてくださいね♪
鮮度が気になる方には、ぜひご自宅でツマを自作するのをおすすめします!大根、大葉、海藻類などを用意すれば簡単にツマが出来ちゃいます。ツマだけでも別売りのを買ってきても良いですよね。
お刺し身を美味しく味わった後、他のお料理に行く前にツマを食べてさっぱりお口直ししましょう(ノ≧ڡ≦)
まずはお刺身に欠かせないツマについて詳しく解説いたしました。
続いては、定番人気のお魚の盛り付け方の基本のコツをそれぞれご紹介いたします。ツマの特長を理解した上で、盛り付けをお楽しみくださいませ!
アジのお刺身の盛り付け方
どのお刺身にも使えるポイントですが、自分から見て奥側から盛り付けるのがおすすめのコツです。立体感を意識して、奥を高く、手前は低く盛り付けると、バランスよく見えますよ。
和食の盛り付け方で立体的に見せるには、日本の風景をイメージするとよいようです。
奥に山があって、谷があって、その間を川が流れている感じです!
ツマを置き、大葉、そして刺身を盛り付けます。ツマは手で丸めてから盛り付けると散らばらず、収まりがよいですよ。
刺身は角をそろえて、幅が広がらないようお皿に立つように盛り付けます。
あとは余白に添え物を盛り付けていきます。
アジ丸々一尾を使ったお刺し身の盛り付け方
もし、アジが丸々一尾手に入り、自分でさばく機会があったら…。頭と骨を生かしてこのような盛り方はいかがでしょうか!
頭と骨は、高さが出るので奥に盛りました。手前にお刺身を盛りつけました。高低差が出てより見栄えの良い盛り付けになります。
量が多い時はツマの山をいくつか作るとバランスよく見えますよ。
アジのお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
アジのお刺身にはシンプルな丸い和皿もいかがでしょうか。お皿の雰囲気がさっぱりとした味わいのアジにぴったり!
ツマで彩りを添えました。大葉ときゅうりの緑色、にんじんの赤色が映えるお皿ですね。
マグロのお刺身の盛り付け方
「お買い得なぶつ切りのマグロをもっと高級感のある盛り付け方で食卓に出したい!」というシーンを想像して盛り付けしてみました。
はい!とろろと一緒に盛り付けて山かけにしてみてはいかがでしょうか(人´ω`*)♡彩りに大葉を添えて。マグロととろろと大葉、とっても合う組み合わせですね。風味豊かに楽しむことができます。
盛り付けるお皿は小鉢を選びました。
マグロのお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
赤身のマグロの色を際立たせるため、黒いお皿もおすすめです!
黒はグッと高級感も出る色です。良いマグロのお刺身が手に入ったら、ぜひ黒いお皿に盛り付けましょう。高級感を重視して、黒い色で、石の質感があるお皿を選びました。
この黒い石のお皿は万能選手で、私たちフードコーディネート事業部もインスタを更新する時によく使います(笑)様々なジャンルのお料理に活躍していますよ~!
マグロのお刺身の切り方のコツ
マグロのお刺身の切り方のコツは、包丁を手前に引きながら一気にカットすること。お刺身カットが得意な料理男子が動画で実演いたしましたのでぜひご覧くださいませ。
様々なお魚を贅沢に盛り合わせる、お刺身盛り合わせのコツを知りたい方はこちらの料理男子のブログ記事もご参考にどうぞ☆
かつおのお刺身の盛り付け方
カツオのお刺身といえば、定番のカツオのたたきで楽しみたいですね♪
添え物の生姜は粗みじん切りに。すりおろし生姜でも、細くカットした針生姜でもOKです。
カツオのたたきといえば、たっぷりの薬味がかかっていることが多いですね。薬味でおすすめなのは、青ねぎ、生姜、にんにくなども風味が豊かで美味しいですよ。お好みでどうぞ♡
かつおのお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
かつおのたたきを白い丸いお皿に盛り付けました。かつおの色がはっきり分かるようなお皿がおすすめです。
アジのお刺身を盛り付けた時と同じお皿で、普段使いできるシンプルな一枚ですね。お魚の盛り付けにはシンプルで爽やかなお皿があると役立ちます!
鯛のお刺身の盛り付け方
淡い色の鯛のお刺身に合わせて、ツマも白髪大根に薄く千切りしたにんじんを混ぜてみました。色味が似たような感じに見えませんか?
全体の色を見てツマを選ぶとよりステキなお刺身盛りになります。
鯛のお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
淡い色が美しい鯛のお刺身の特長を活かすため、お皿も透明なガラスのお皿を選んでみました。更に氷も盛り付けて、ひんやり涼しげなお刺身盛りの出来上がりです!
甘エビのお刺身の盛り付け方
甘エビを盛り付ける時は「つ」の字に並べると見栄えが良くなります。おせち料理でも海老は「つ」の字と言われるように、おめでたい意味もあるんです(人´ω`*)長寿を願っています。
キレイに見えるコツは、しっぽの方向を揃えることも重要です。
甘エビのしっぽが鮮やかな赤い色なので、食欲をそそる三色「赤・緑・黄」を考えて、大葉とつま菊も一緒に盛り付けました。
甘エビのお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
甘エビの色が映えるように白いお皿を選びました。
また、甘エビが「つ」の字に丸く並ぶので、お皿はあえて長方形のものにしてみました。
ホタテのお刺身の盛り付け方
ホタテのお刺身のぷりっとした身を見せたいので、ホタテの身が立つようなイメージで並べてみました。
立体感ってとても大切なんですよ。これがもしぺちゃっと寝てしまうと、なんだか寂しい感じになってしまうので気を付けてあげてくださいね。
ホタテのお刺身を盛り付けるおすすめのお皿はこれ!
ホタテのお刺身を盛り付けるお皿は貝類ということで、貝殻のような楕円形のお皿にしてみました。
お皿の色も淡い水色で。花穂とレモンを添えて、爽やかな盛り付けを意識しました。
おうちでお刺身!便利なお取り寄せ品
「おうちで本格的なお刺身を手軽に楽しみたい!」そんな時に、米川水産様のお取り寄せまぐろをおすすめいたします!
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現在、オンラインで注文できるホームページを鋭意制作中とのことです!(^O^)/
サイトオープンが待ち遠しいですね!
あとがき
今日はお刺身のツマの種類から、定番人気のお魚の盛り付け方のコツをご紹介いたしました。
お店で買ってきたお魚も、ポイントを押さえて盛り付けてあげるとステキなお刺身盛りが出来ちゃいます♪
それぞれのお魚に合わせてツマを選んでみると、まるで料亭のよう!なんて感激されちゃいますよっ♡(*´∀`*)ノ皆様の食卓に活かしていただけたら幸いです。
「おうちできれいにお刺身を盛り付けるのは難しい…?」
「お刺身を盛るようなお皿はおうちにあるかしら…?」
ご安心ください!(灬ºωº灬)お刺身の盛り付けでお悩みの方のためにこのブログを書きました。いくつかの盛り付け方のポイントと、お皿の選び方のコツを押さえれば、皆様もおうちでまるで料亭のようなお刺身盛りができますよ♡
ご家族のお祝いの席、お酒のおともを盛り付ける時などなど、試してみてくださいね。
ではでは、今日もフードコーディネート事業部のブログを読んでいただきましてありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
フードコーディネーター和泉
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